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熊本市役所十四階の展望ロビーから眺めれば、本来ならば目の前に在る筈の熊本城天守閣(右手奥)は工事用足場に囲まれて全く見えませんし、所々に立ってるクレーンが震災被害の凄さを教えて呉れます
観測史上初の震度七(激震)の連発を二年前に受けた、熊本市内は一体ドウなって居るのか確かめたく、GW明けの「森都」を訪ねた私メです。都市ごとに雅名が有りますが、熊本は森が多いンでソウ称するらしい。
拙宅の在る都内じゃ近い東北ばかりで、遠い熊本のソレは殆ど報道されませんので、「震災二年目の仙台」と同じ位だろうと覚悟して熊本駅に降りましたが、街中は意外と復旧が進んでて・・違う意味で驚きを。
ですが東京でも唯一伝えられてる「熊本城の大被害」はほぼそのままと聞きましたンで、絶対にソレを見なければ・・折角来たンだから。物見遊山な気分が無いと言えばウソに成りますケド、真摯な思いが殆どです。
熊本城を築いた加藤清正公は、遠縁だった太閤・豊臣秀吉公に幼少時から可愛がられた方ですが、本当は猛将じゃ無くて財務官僚だったのを知ってます?今も熊本じゃ神さま同然の扱いを受けて居られます
と云うのは、東日本大震災で石垣が広く崩壊した福島・白河小峰城を、私ぁドウ云う訳だかソウ成る前から度々訪ねてまして、ソレが少しずつ修復されて行くのを定点観測気分で、ずっと見守って来ましたから。
東北一の石垣を誇った小峰城は、震度六強の揺れに耐えきれず無惨に大きく崩れ落ち、学術調査前で石垣の詳細な資料が無かったンで、やむなく写真を頼りに崩れた石をパズルみたいに組み合せて行くコトに。
前代未聞の難作業ですが、ソレは全て「元通りにする」為。少しずつ直って行くのを訪ねる度に確認し、まるで我が事の様に私ぁ大喜び。大震災から七年も経って随分修復され、今年度中に完了出来る予定だとか。
城内は本丸を中心に激しい被害を受け、郭外からでもソレの伺えるトコがアチコチに。例えば「櫨方門(はぜかたもん、国の重文)」は二度の震度七を凌いだモノの、相次ぐ余震に耐えきれず石垣が崩壊してます
小峰城はソレなり以上の規模と格式だったからこそ、東北じゃ珍しい総石垣造りでしたが、熊本城は白河を遥かに凌駕する巨大さで、崩壊した石垣の広さは一体何倍に及ぶのか。果たしてコレを修復出来るのか。
清正公の築城術の残ってる筈は無く、また「元通りにする」為には出鱈目なんか当然許されませんが、幸か不幸か白河での経験が有る!しかも学術調査は震災前に為されてたンで、パズルから始めなくて済む!
小峰城での手探りから育まれた技術と経験と人材が、そんな熊本城を甦らせる為に用いられてますヨ。ですが規模がチョット違い過ぎますし、観光の目玉だから慎重にジックリ復旧して行く訳にゃ参らぬのが悩み。
基本的に石垣崩壊現場へは近付けぬ様にされてましたが、二ノ丸広場に近い「西大手門」付近のココだけは、敢えて見られる様に成ってました。この石を一旦移動させて調査して、足りぬ石を補って・・大変だ
案内の人に伺うと、本丸天守閣付近だけ先行して修復し、二年後には公開出来る様にするとか。天守閣の建物は戦後の復元だから学術価値は低く、無礼な言い方をすれば「やっつけ工事」で済むンでしょうナ。
でもソレは観光の為の誤魔化しで、その他の城郭は「元通りにする」為に慎重に石を組み直し、再びあの規模の震災に見舞われても大丈夫な様に直して行くらしい。だから二十年は掛かる・・或いはソレ以上かも。
白河で悪戦苦闘したゼネコンの人達が、ココじゃ石積み職人と化して大勢働いて居る筈。貰ったパンフの「崩れただけ。だいじょうぶ、失った訳じゃ無い」と云う文が、復興に向かう熊本の意思を表してる気がします。
本丸内は立ち入り禁止エリアばかりでしたが、隣接する二ノ丸広場は建物が元々取り払われてた広々とした空間で、同じ熊本城の中なのが信じがたい位。被害の大きさに衝撃を受けた心神を、ココでボンヤリと蒼空を眺めながら癒しましたが、一日も早い復興を祈るばかりです
(参考リンク)
★「まち歩き くまもとさるく」熊本国際観光コンベンション協会HP
★「こころに来るね、くまもと。」熊本市観光政策課HP
★「シティ情報くまもと」KUMAMACHIナビHP
★「地元民おすすめ♪絶対行くべき熊本市内に見どころいっぱい!」icotto HP
★「熊本市役所14階展望ロビーから見た熊本城」くまもとよかとこ案内人の会ブログ
★「Welcome to Kumamoto Castle」熊本城総合事務所HP
★「熊本城と加藤清正」KKTくまもと県民テレビHP
★「【熊本地震】休園中の熊本城はエリア外からどこまで見える?」世界を救うほどではないけどBlog
★「東日本大震災における鹿島の取り組み 小峰城石垣復旧工事」鹿島HP
★「大手ゼネコンの"城の石垣”修復技術がスゴい−清水建設・鹿島など、石工の伝統技能と3D技術融合」日刊工業新聞HP
★「白河小峰城の『石垣復旧工事』から見えてきた『熊本城』の復興への困難・・石垣だけで数十年、300億円か?」全国山城サミット紹介ブログ
★「熊本城は地震でどうなった?比較写真で分かる深刻な被害」ハフィントンポストHP
★「阿蘇の山の麓で代々受け継いだ『味と誇り』」阿蘇たかな漬け本舗 菊屋HP
★「新漬けと古漬けの違い、分かりますか??」道の駅 阿蘇ブログ
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★「3122 【やきそば344】震災からの修復間近な桜の城と『白河ラーメンの焼きそば』」
★「3144 【揚げモン77】震災の痕跡・・『サラダちくわ』と負けんばい熊本!」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(街中は別として、熊本城内は『見せる復興』を目指していく様です)
城内の桜の馬場に「復興する熊本城」を見に来た観光客相手のミュージアムと土産物屋街が造られてましたンで、少しでもお金を使って行かなければと・・「菊屋」なる阿蘇の漬物屋で昔から好きな「たかな漬け」を買おうとした処、流石に専門店で「高菜漬けには二種類ある」とのコト。曰く「良く売られてるのは古漬け」で、一年掛けて漬けるから塩分が強く、少しずつ刻んで食べるモノだとか。対して「春から初夏にかけては新漬け」なるモノも有り、コチラは浅漬けだからサッパリしてるとか。試食しますと酸味と辛味が無くて・・野沢菜みたいですナ。今時期だけのモノで発酵させぬ為に要冷蔵だソウで、面白いモノを見付けました