新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます
脱コロナ禍の令和五年も大晦日が近付くに連れ、拙宅のある都内の木々の色付きはドンドン進んでますが、今回は少し遠出して埼玉県中西部のときがわ町へ・・ここ何年か時折訪ねてるトコですが、今年は師走に成った今更ながら初めて。外秩父山地の山麓の彩りは東京より早く、黄葉・紅葉が小さな里山の街のアチコチに
東京と元は同じ武蔵国なのに寒暖差は埼玉の方が大きく、中でもときがわ町は日毎の全国最高気温を時折マークする鳩山町の隣りだけに夏は猛烈な暑さ。なのに師走の冷え込みは厳しい様で、町名の元と成った都幾川(荒川の支流)の由来たる都幾山(462m)の中腹にある古刹・慈光寺さんも、門前はご覧通りに真っ赤っ赤
新興開発地以外の地名にゃどんなトコでも或る程度の謂れがあるモノで、訪ねた都幾川や都幾山の「都幾」は精進潔斎や斎戒沐浴の「斎(とき=身を清める・心を洗う)」と云う意味ナンだとか。成るほどココへ参ると気分がスッキリ致しますが、山の上まで参ればもっとスッキリするかもと、この辺りじゃ一番高い堂平山へ
比企三山の一つ・堂平山は高いと云っても標高876mで、慈光寺さんから尾根筋伝いに登って来るハイキングルートも有りますが、全国的にこの秋大きな問題と成った熊がココでも出没した様ですし、エラク遠回りですがクネクネ曲る林道を進めば車で山頂まで上がれる!その山頂からは(神奈川以外の)関東平野が一望!
いやいや雲さえ無ければ神奈川の丹沢山も見える様ですし、向きを変えれば信州(長野県)・甲州(山梨県)の山々まで堂平山の山頂からクッキリ見えますンで、関八州ならぬ関十州を眺望できる絶好の地だったりしますが、ココから眺めるのは地上ばかりじゃ無く遠き星の世界も・・何しろ国立天文台の観測所の在った山です
ソレが以前もご紹介した「ときがわ町星と緑の創造センター」こと旧国立天文台堂平観測所で、都市圏の膨張による観測環境の悪化(地平が明るくなった)で平成十二年(2000)に閉鎖されるまで、このドーム内に置かれた大型望遠鏡で夜毎に星空を追い、遥か彼方を探ってたロマン溢れる場所・・山頂も紅葉で真っ赤っ赤
同じ国立天文台の野辺山観測所を御案内した時も触れましたが、天文観測に一番向いてる季節は寒さで空気の澄む真冬・・コレからが本番で、星空好きはこの山頂に大きな天体望遠鏡とカメラを持ち込んで一晩中、電熱付き耐寒衣料を何枚も着込んで星空を眺めるのだとか。羨ましく思えますが、昼の風景だって大したモノ
だってこの大パノラマだもの・・秩父盆地を挟んだ右奥に見える三角形が浅間山で、左手に見えてるギザギザが八ヶ岳。その麓の野辺山高原まで旅した二ヶ月ほど前を懐かしく想い出しますが、あの時だって随分寒かったンだから今はきっと極寒の世界と化してる筈。とても参れませんナ、こうして眺めてるだけで結構です
勿論ココだって晩秋の山頂だけに風寒く、電熱付きじゃ無いとは云え暖かな格好しててもソウ長居は出来ませんでしたが、何れは装備十分にして満天の夜空を眺めたいモノ。ソレが何時に成るか判りませんが、確実なのは山頂を真っ赤に染める紅葉前線はコレからドンドン里に下り、同じ武蔵国の南部・東京の街中まで訪れて呉れるコト。さ、改めて都内の錦秋を愛でに帰ると致しましょ
★次回は「東京都千代田区皇居内」への参内記です★
(参考リンク)
★「ぶらっと、ときがわ」ときがわ町観光協会HP
★「ときがわ町に、人が集まり、仕事がうまれる」ときがわカンパニーHP
★「ときがわ町はこんなところ」ときがわ町役場HP
★「宿泊できる堂平天文台も!埼玉県『ときがわ町』は豊かな自然が残る里山の町」トラベルjp HP
★「ときがわ町に、うつりすむ暮らし」ときがわ、ときのわ。HP
★「日々の暮らしを選択して、東京からもっとも近い里山に住む。」TURNS HP
★「静かな趣をたたえた風光明媚 関東最古の山岳寺院」都幾山慈光寺HP
★「都幾山慈光寺・巌殿山正法寺」花と紅葉と ブログ
★「[埼玉登山] 堂平山(どうだいらさん) 875.8m 小川町/ときがわ町」埼玉を登ろうブログ
★「紅葉の堂平天文台キャンプ場!の巻」ばってんバランス日記ブログ
★「堂平天文台『星と緑の創造センター』」ときがわ町役場HP
★「宇宙の謎に挑む 国立天文台」NAOJ自然科学研究機構 国立天文台HP
★「【kokoro癒やし旅】星空と夜景と自然に癒やされる 堂平天文台・星と緑の創造センター」彩ニュースHP
★「星景写真ワークショップ@堂平天文台、晴れましたね!」GANREFブログ
★「埼玉県堂平山で撮影した天体写真」STARGAZE Web HP
★「埼玉は隠れたうどん王国」ちょこたび埼玉HP
★「手打ちうどん やすらぎの家」ときがわ町役場HP
★「手打ちうどん やすらぎの家@埼玉県比企郡ときがわ町」ゆる〜い日記ブログ
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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(近郊の田舎でのんびり暮らすならココ!と思ってしまう町です)
全国的には未だ余り知られてませんが、埼玉県は香川に次ぐ全国二位のうどんの消費県!ソレが所謂「武蔵野うどん」・・豚肉や野菜たっぷりのつけ汁に地粉で打ったゴツゴツした手打ちを付けて食べるモノで、東京の多摩地方から埼玉西部に掛けての一帯が本場だったりしますが、ときがわ町もうどん打ちが盛んで町内アチコチに専門店が在りますが、今回参ったのは慈光寺さんへ上がる山道の入口に立派な百姓家を構える「やすらぎの家」。明治三十一年(1898)年に建てられた百年越えの建物(一番上の画像)で、元は町内の別の集落に建っていたのを寄贈された町役場が移転・整備をし、地元のお母さん達の働く手打ちうどんの店としたモノだとか。以前から参ろうと思ってましたがいつも混んでて入れず、今回が初めて・・勿論メインは武蔵野うどんの代名詞「肉汁うどん」で、醤油が濃くてつけ汁は真っ黒なれども豚肉の脂身が蕩け出ててむしろ甘く感じる位で、ソレにゴツゴツしたうどんを付けては啜り、付けては啜りを繰り返したモンだから、大盛りを頼んだのに忽ち完食ご馳走さま。讃岐に代表されるツルツルしこしことした西日本的なうどんも宜しいですが、私メだとて武蔵国の生まれ育ちだからコッチの方が嬉しい様な。ときがわ町の女性はうどんが打てて一人前と聞きますが、実に美味しい伝統です