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「蔵のまち」として知られる福島・喜多方市は明治十三年(1880)の大火以降、ソレに強い倉庫や店舗・住まいとして蔵が次々に建てられ、郊外まで含めると四千近くも在るンだとか。その多くが今も現役です
先月中旬のお噂を今更で失礼しますが、厳寒期の福島・会津地方を訪ねた私メです。年末の大雪と先月下旬からの大雪の合間だった様ですが、東京住人の私メにゃ結構な積雪に思える・・慣れ具合の差ですナ。
会津最大の街・若松を昨日まで御案内しましたが、雪原を走る列車で十五分ほど揺られるとラーメンで有名な喜多方市。発病以前は結構参ってたトコですが、その名を初めて知ったのはラーメンじゃ無かったですネ。
喜多方に蔵が多いのは火事対策も有りますが、「四十代で蔵を建てられないのは、喜多方の男の恥」と言われてたからだとか。流石に近年は違う様ですが、皆さん何故ソチラに情熱が向っちまったンでしょうか
芸の肥やしにしたかった訳じゃ無いですが、手当り次第に映画を見てた時期が有りますヨ。もちろん話題の新作を封切り館で見てた訳じゃ無く、早稲田松竹や池袋文芸坐と云った・・いわゆる名画座で古い作品を。
その中で昭和四十一年(1966)公開の「けんかえれじい」なる、私メが生まれる前の作品を見た覚えが。去年亡くなった鈴木清順監督がメガホン、六年前に亡くなった新藤兼人監督が脚本。主役は高橋英樹丈!
市街地を貫く「田付川」は山形との県境の飯豊山地が源ですが、良質の水を多く得られるコトから醸造業が盛んで、人口五万弱の市に酒蔵が十一軒も在るとか。因みにラーメン屋は百二十軒以上在るソウです
あの桃太郎侍が日活青春映画のスターだった頃だから古いですが、映画は旧制中学校(今の高校)が舞台だからもっと古い!喧嘩をし過ぎて岡山の学校から追い出された主人公が、転校した先がナゼか喜多方。
原作者の実体験が元の様ですが、英樹丈演じる主人公は喜多方でも忽ちバンカラ集団の番長(!)と成り、ライバル関係に有る若松中学校へ殴り込みに行く・・てな脚本だった様な。ま、ハチャメチャな作品でしたネ。
訪ねた時は「雪小法師コンテスト」中で、ご覧の雪像が沢山並べられてましたネ。会津の郷土玩具「起き上がり小法師(こぼし)」を雪で模したモノで、何度倒れても立ち上がる不屈の「会津っぽ魂」を表してるとか
作品の批評は兎も角、印象に残ったのは「そうか、会津にもライバル関係の街が有るのか」と云う、或る意味ドウでも良いコト。会津盆地で一番大きな街は古くからの城下町・若松で、その北の方に在るから喜多方。
こと喜多方側からのライバル意識は昔から大変らしく、だからこその英樹丈率いる喜多方中学勢の殴り込みと成る訳ですが、震災後は互いに協力し合ってるソウで、災い転じて福と為すで進んで欲しいモノですネ。
電車が走れるのはご覧の喜多方駅までで、コレから先の新潟方面はディーゼルカーに乗らなきゃ成りませんが、十年ほど前の真冬にココを走るSL列車に乗った覚えが有りますネ。ノンビリ走る分だけ雪景色が鮮やかで、また乗りたいナと思いながらソレを果せないのが残念です
(参考リンク)
★「キラリとひかる喜多方を紹介」喜多方観光物産協会HP
★「会津17市町村の観光情報 極上の会津」同プロジェクト協議会HP
★「"ラーメン"だけでは語り尽くせない『喜多方市』の魅力。観光ならここがおすすめ15選」福島TRIP HP
★「蔵」喜多方観光物産協会HP
★「4200棟もの蔵が今なお残る蔵の町!福島県喜多方市」ちいきごとHP
★「喜多方 蔵の町散策」旅.フォトHP
★「郷土玩具の縁起物【起き上がり小法師】意外と歴史があった!」縁起物百科事典HP
★「SLばんえつ物語」JR東日本 新潟支社HP
★「けんかえれじい」日活HP
★「けんかえれじい(1966)」日本映画ブログ−日本映画と時代の大切な記憶のために−
★「喜多方ラーメンよもやま話 喜多方と若松の微妙な関係」蔵のまち喜多方 老麺会HP
★「喜多方ラーメンの坂内・小法師 ルーツ店 坂内食堂」本店の旅ブログ
★「本家 坂内食堂の紹介」喜多方ラーメン坂内・小法師HP
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★「1626 【お肉料理47】ドッコイ生きてた『中合の手羽先』・・会津若松」
★「1627 【やきそば174】『炒めそば』も喜多方のローカルフード」
★「1628 【名物パン170】『日本一まずいバターパン』と瑞祥地名・・喜多方」
★「3045 【お肉料理112】雪化粧の鶴ヶ城と『会津の雪ヨーグルト』・・会津若松」
★「3046 【お米料理298】新撰組最強の男と『会津ソースかつ丼』・・会津若松」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(雪交じりの氷雨で寒く、風も強かったンで傘が差し辛く・・大変でした)
喜多方市は人口比で「日本一ラーメン屋の多い街」だソウですが、昭和二年(1927)に中国から来られた方が、屋台で「中華そば」を出したのが最初だとか。その元祖店が今も健在ナンで冷えた身体を温める為に参ろうと思ったンですが・・生憎の定休日。ならば全国に喜多方ラーメンの名を広めたチェーン店「坂内・小法師」のルーツたる、喜多方市役所近くの「坂内(ばんない)食堂」へ行って参りましたヨ。ココの名前を借りてチェーンは営業してる様ですが、食堂と味が全く違うンだソウですナ。喜多方ラーメンは脂分の殆ど無い豚骨スープが特徴で、チェーン店は醤油っぽい味らしいですが、食堂は豚骨と信じられない位に澄んだスープの塩ラーメン!チェーン店に入ったコトが無いンで味比べ出来ませんが、ソッチじゃ実現不可能な手間暇かけたモノの様ですネ