きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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371 電波は来ぬ来ぬドコモまでも・・玉川温泉


雪が降って無けりゃこんな雰囲気のトコです。でも初雪が降ったらしい

私メは講談と云う、少々マイナーな寄席話芸を二十年以上も生業にして居りまして、東京のみならず、お声さえ掛かれば世界中ドコでも参る所存でございます。この旅日記を御覧のお方、恐れずにお呼び下さいませ。すぐ参ります。

初めてお伺いするトコも嬉しいンですが、もっと嬉しいのは何度も呼んで下さるトコ。一回行けば雰囲気は判りますンで、二回目以降は私ら安心して高座に取り組めます。つまり何度も呼んで下さった方が、芸の質は良く成ります。

もちろん一回だけのトコだって、私らは精一杯の高座を務めさせて戴くンですが、馴染みに成ってるトコはより一層頑張らせて戴きます。ま、コレはどの御商売でも同じコトだろうと存じますが・・。今回参りましたトコは二度目ですナ。

ソコは秋田県仙北市の玉川温泉と云う処。秋田新幹線の田沢湖駅から車で「ほんの四十二キロほど」山の中へ入った、台湾・台北市の北投温泉と並び世界で唯二無三の「北投石」を擁する、その効能は国内最強の温泉地です。


辺りは樹海と云えば良いのかな?とにかく大変な山ン中でございます

何しろここの温泉に浸かりますと、メチャクチャに疲れる・・。日頃の疲れが解されて出て来ると云うンじゃ無く、泉質が余りに強烈過ぎて浸かってるだけで体力を矢鱈と消耗しちまい、その結果くたびれ果てると云う事に成ります。

ちなみに塩酸が主成分()で、硫酸も混ざってるわラドンは観測されるわ(怪獣じゃ無い)で、湯船の中で聞いた話じゃ「体調次第では『体に悪い』」そうナ。が「体調次第では『とても体に良い』」ソウで、つまり紙一重の世界です。

私ぁ地理は好きでも、地学は良く判らンのでこの程度しか理解してませんが、湯治で長期滞在の人も大勢居られるソウですから、日本一強酸性なこのお湯は、体に良さそうでございます。詳しいコトは判る人に説明して貰って下さい。

温泉地は酔っ払いが多くてやり辛い事が多いンですが、こう云う湯治向けのトコはジッくり聴いて貰えるンで、コッチも高座が務めやすい。しかも二度目ですし・・。尤も高座より・・お風呂の方が草臥れたのは言う迄もございません。

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★明日は「岩手と秋田の県境、八幡平へ上がった」ご報告です★

(参考リンク)
★「ぶなの森 玉川温泉」玉川温泉そよ風HP
http://www.tamagawaonsen.jp/
★「玉川温泉と秋田県の日帰り湯」ブログ
http://www.spawander.net/
★「秋田 玉川温泉の湯治で生きる気力を」ブログ
http://tamagawa-akita.seesaa.net/
★「恐怖の玉川温泉」たけくまメモ・ブログ
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/post_0b02.html

(関連する記事)
★「062 雪は降る降るドコモまでも()
http://rifuh.jugem.jp/?day=20100110
★「063 雪は降る降るドコモまでも()
http://rifuh.jugem.jp/?day=20100111

(お風呂は良いし、お料理も美味しいし・・。また呼んで下さい、お願いします)

玉川温泉へ向かう途中、「横手焼きそば」を道の駅で売ってたンで・・




| 2010.11.03 Wednesday (07:08) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
370 【野菜果物14】ディスカバージャパンだ!角館


角館・東勝楽丁界隈の武家屋敷。本来なら紅葉で綺麗な筈ですが・・

あの関ヶ原の合戦の第一ラウンド「東軍・江戸の徳川家康公vs西軍・会津の上杉景勝公」の争いの際、思いも寄らず開戦の口火を切らせてしまった武将に、戸沢政盛(とざわまさもり)と云う当時わずか十三歳のお方が居られます。

政盛公は出羽角館(秋田・仙北市)の御城主で若死にした実父らの跡を継いで、平安以来の名門・戸沢家四万五千石の御当主と成られたンでございますが、江戸で家康公と会った帰り道、開戦準備真っ盛りの会津を通ったそうナ。

百二十万石・上杉家からすれば、当主が僅か十三歳の戸沢家なんて脅威とは思えぬ弱小大名。家康公から直接優しい言葉をかけられ感激してた政盛公は、上杉の態度に腹を立て、見た儘を書状にして家康公に送ったらしい。

コレを証拠にして合戦は始まり、戸沢家は栄転する事に成る。「大が小を侮る」と大変な事に成ります・・の証左とされてますが、ドウやら講談的な俗説で事実じゃ無いらしい。でも東軍に付いた戸沢家は実際、加増栄転してます。


こちらは同じ角館でも、南側の田町界隈。何れにせよ、素敵な趣です

戸沢家が常陸国(茨城県)へ栄転した後、入れ替えで常陸から角館の領主と成ったのは、コレまた平安以来の名門・佐竹家。尤も佐竹家は角館だけじゃ無く、秋田県の大部分を占める二十万石の大々名。角館は分家が治めた。

今でこそ秋田新幹線「こまち号」で東京駅と直結された角館ですが、明治以降は往時の繁栄を失い、やはりココも時代からすっかり忘れられてた様子。だからこそ、角館城(途中から廃城)の周辺に拡がる武家屋敷群が残って居た。

ソレが昭和四十年代後半の国鉄「ディスカバージャパン」キャンペーンで、再発見され喧伝されたってンですから、新興観光地としては随分古いなぁ。ちなみに同様に再発見されたのは、倉敷や津和野、由布院や妻籠・・等々です。

例年なら街中真っ赤に成ってる季節ですが、夏の異常気象の影響か?まだ紅葉に成って居らず、風だけ寒くて残念無念。でも団体客が途絶えると静粛が街を包み、立派過ぎる屋敷樹の葉音が晩秋の訪れを教えて呉れました。

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★明日は「国内最強!秋田県仙北市玉川温泉」の再訪記です★

(参考リンク)
★「悠久の風薫る 美と伝統のまち」角館観光協会HP
http://kakunodate-kanko.jp/
★「歴史に触れる小京都・角館」角館観光プレスHP
http://www.press-jatex.com/
★「みちのくの小京都」角館の魅力HP
http://www.ldt.co.jp/kakunodate/

(ソレにしても秋の日の黄昏の早いコト。ゆっくり散歩してる暇ぁ有りゃしない)

昔懐かしい「紅玉」を箱買いしちゃいました。秋田は国内五位の生産地




| 2010.11.02 Tuesday (07:06) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
369 【呑みモン11】秋田の静かな街に清水は今日も湧く


六郷の中心街・市場通り。清酒「春霞」の蔵元サンのちょうど前辺りから

私メが日本人に生まれて良かったと思う理由の一つは、ドコに行っても大抵「水が美味い」コトですナ。以前は不味くて呑め辛かった東京や大阪等の大都市の上水も、近年美味く成って地方部と肩を並べる水準まで参りましたネ。

私メの育ちました静岡市は、ソレなり以上の規模の街だったにも拘らず、(少なくとも私メが小学生の頃迄は)一級河川・安倍川の水を到って単純な方法で濾過しだけで、塩素消毒されて無い上水はそのまま金魚が泳げましたヨ。

逆に大都市部の上水は(当時)塩素消毒されてたと知らず、東京に戻ってから何の疑問もなく蛇口を捻って、私メは何匹の金魚を昇天させてしまったか・・。カルキ分を飛ばす為にハイポを入れ、中和させる処理が必要だったンですネ。

輸入の硬水(=ミネラルウォーター)を有難がる近来の傾向は、私メにゃ未だに理解出来ませんナ。軟水主体で長いコト生きて来た私らにゃ、軟水が当然向いてる訳で、硬水ばっか飲んでると結石にでも成りそうな気が致しますが。


御台所清水。この街は中心部だけで、六十以上の清水が湧き出してる

私ぁ美味しい清水が在ると聞けば兎に角出掛け、取り敢えず飲んでみたく成る。美味しい清水の在る町はドコも町並みが涼しげで、そして綺麗に掃除されてるトコばかり。住民が覚悟して居なきゃ、とてもとても清水は維持出来ぬ。

みちのく秋田に「美味しい清水」の街が在ると聞いたのは、何年前のコトだろうか?以来行きたくて仕方なかったンだが、今回漸く念願が叶ってあぁ嬉し。秋田・六郷町、只今は合併して美郷町六郷地区。県南東部に在る静かな町。

かつて秋田藩佐竹家の領内経営の重要拠点だったモノの、鉄道が通らなかったコトも在って明治以降はヘンに都市化する事も無く、今も昔が残ってる。古刹と町内に点在する数多くの清水群は、降雪を控えた晩秋は特に清らか。

東京から遠過ぎる事も有って、そう容易に来られる場所じゃ無いけれど、自転車か何かで清水巡りをしたく成る。有名に成って欲しい様な、でも今の儘で居て欲しい様な・・。純情な田舎娘を見守る都会の親戚に成った様な気分です。

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★明日は「秋田県仙北市角館地区」のブラブラ散策記です★

(参考リンク)
★「秋田県美郷町観光情報」美郷町観光協会HP
http://www.rokugo-mizu.net/
★「仁手古サイダー」六郷まちづくり株式会社HP
http://www.rokugo.net/
★「仁手古サイダー」秋田ずらりHP
http://akita-zurali.jp/html/newpage.html?code=10

(都市住民の勝手な御託だと思って、聞き流して戴ければ幸いでございます)

清水の一つ「ニテコ清水」の水を使った、林檎サイダーを売ってました。




| 2010.11.01 Monday (08:04) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
367 【今川焼き03】秋田の湯沢に国際色は溢れる

(コレから出て来る湯沢とゆーのは新潟県の越後湯沢の方じゃ無く、秋田県の湯沢市の方です)

湯沢駅前・高市青果店謹製の「オランダ焼き」。具はハムとマヨネーズ

日本中を旅してますと度々出くわしますのが、「旧国名+◎◎」と云う名前の市でございます。本当は「◎◎市」とかにしたいンでしょうが、市以上の自治体は「原則として同じ名前を名乗らない」と云うルールが有るンで仕方無い。

既に「◎◎市」と云う自治体がドッカに在る以上、元祖と区別する為に、その地域の旧国名を付けた名前にする。有名なトコで方々に存在する「旧国名+高田市」。新潟県に在った元祖「高田市」は、合併で消滅してるンですが・・。

互いに牽制し合ってンでしょうが、同じ新潟に「越後湯沢駅」と云う、市じゃなく町なのに旧国名をわざわざ付けた駅の街が有ります。新潟の湯沢はスキーや小説で必要以上に有名ですが、秋田の「湯沢市」に遠慮してる様ですナ。

東京在住モンに「湯沢」と問えば、問答無用で新潟の方を思い、私メも時折行くンですが、行けば行くほど秋田の湯沢市が気に成る。ドウ云う街ナンだろうか?冬の「かまくら」のイメージは有るけれど・・。良し、ならば行ってみよう!


湯沢・中央通は徹底したドイツ風商店街。但しドイツ的な商品は少ない

北東北の仕事が有ったのを幸いに、やって来ました秋田・湯沢市。湯沢と名乗るからには双方共に温泉が有るンですが、駅は「湯沢町」の方が遥かに立派だナ。でも「湯沢市」の方が雪は少ない様で、建物の床はソレ程高くない。

いや勿論、かまくらを作れる位ですから「市」だって大雪が降るンですが、コレばっかしは「町」が酷すぎるンでしょうナ。国際的リゾートの「町」に対抗したのか?「市」も随分国際的な街でございましたヨ。何しろドイツな商店街が在る。

姉妹都市の関係のドイツのどっかの市を記念して、向こう風な建物に(表側だけですが)ズラっと揃えて在る。う〜む、やるじゃないか!なのにナゼ向こう風なモンが殆ど売られて無いンだろうか?当初は売られてたンでしょうかねぇ?

ソレより遥かに国際的なのが、駅前の商店街の青果店(名前だけで野菜は売られてませんでしたが)の店先で売られてた「オランダ焼き」。今川焼きそのモノですが、中身はマヨネーズとハムだけ。う〜む、意外と美味いではないか!

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★明日は「秋田県美郷町六郷地区」のブラブラ散策記です★

(参考リンク)
★「湯沢市観光物産情報」湯沢市まるごと売る課HP
http://aios.city-yuzawa.jp/kanko/index.htm
★「いぐ来てけだごど」湯沢市物産協会HP
http://www.yuzawabussan.jp/
★「オランダ焼き」湯沢雄勝観光ブログこ・ま・ち
http://komachinosato.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-ce99.html

(関連する記事)
★「204 【野菜果物06】残雪の湯沢に今年もハッカは薫るか?」
http://rifuh.jugem.jp/?day=20100528

(このオランダ焼き。カロリーは随分高そうですが、時々なら又食べたいです)

道の駅で買った「なす餅米漬け」。青い食べ物って、う〜む国際的だ?




| 2010.10.31 Sunday (07:02) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
109 【お鍋料理06】せんべぇ〜じるじる!!

          
取り敢えず汁付きのモノ。もちろん汁用せんべいも沢山買ったンですが

さて先日チョットした思い付きだけで東北八戸まで行って来て、体の芯まで凍る様な楽しい体験()をして来たンですが、その際に軽いンで山程買って来た南部せんべいを、私ぁ炬燵で毎日ボリボリ食べて居るンでございます。

ホント色ンなせんべいが有るモンで、半分吃驚・半分呆然とし乍らボリボリやってたンですが、八戸でせんべいと云えば「八戸せんべい汁」を只今売り出してますンで、私メ「オラもやってみンべぇ」と寒い夜にやってみましたヨ。

雪降る八戸の屋台で一杯やった時に食べましたし、八食センターで駅へのバスを待ってた時に館内に流れる「せんべい汁」の唄を聞き乍ら、地元オジサン・オバサンに作り方を聞いてましたンで、余裕の乗り出しでございます。

それにしても「八戸せんべい汁」の唄は異様に軽快でございまして、私らが抱く青森県のイメージをブチ壊して呉れるコト請け合いでございます。だって青森って云うと「演歌」と「相撲」のイメージしか無かったですから。必聴です。


せんべいに芯が残ってる内に食べた方が、私メにゃ美味しかったです

要するに普通の醤油ベース鶏肉入りの寄せ鍋を作りまして、最後の最後に適当に叩き割ったせんべいを中に放り込み、ソレがグタグタに成らない内にさっさとホフホフ食べりゃイイんでございます。アルデンテですよアルデンテ。

私メはお鍋の〆にはうどんを放り込み、ソレをツルツル食べるのが好きナンですが(関東でチャンポン麺はまず売って無いのヨ)、この場合は〆のうどんの替りの南部せんべいを、初めっから入れてるンだと考えりゃイイんですナ。

もしくはお餅の替りに入れてると思えば良いンでしょうけれど、お餅と違って腹にそうは響きませんので、あの唄の通りに「せんべぇ〜じるじる!!」と私ぁ軽快にホフホフ沢山食べました。う〜む、コリャ中々に美味いではないか。

醤油ベース鶏肉入り以外でも構わないらしく、ならば皆様御存じ・私メ最愛のトリ野菜鍋に今度せんべいを放り込んで遣ろうと、虎視眈々と私ぁ機会を狙ってるンでございます。東北と北陸、寒い地方同士で合うと思うンですが。

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★明日は「岩手県の甘〜い麺料理」を食べてみます★

(参考リンク)
★「せんべい汁」八戸せんべい汁研究所HP
http://www.senbei-jiru.com/
★「好きだDear!八戸せんべい汁」トリオ・ザ・ポンチョスHP
http://www.teichiku.co.jp/artist/ponchos/   (必聴!!)

(南部せんべいは「汁用の」で無くても美味しいらしいですヨ。お試し有れぃ)




| 2010.02.25 Thursday (09:46) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
104 【お魚料理04】炉端の煙が目にしみる!!


この魚屋サンにイロイロと教えて貰いました。いやぁ帆立が美味かった

さて八戸を去る前に、私ぁもう一ヶ所参る事と致しましょう。ソレは市内方々に案内看板が立ってた「八食センター」と云うトコロ。八戸駅の北の方、バスで十分くらいのトコロでございますネ。ココは随分と面白い場所らしいンですヨ。

中心街から「八食二百円以下バス」と云うモンに乗りましたが、確かに二百円以下の運賃で八食に行けると云う、そのまんまなバスでして八戸名物の「烏賊」と「以下」を掛けてンですなぁ。う〜む、語感の悪い事この上無い・・。

さて八食センターは、平たく言えば方々の有名漁港に有る海産物センターの大きなモンでございまして、観光客が途轍も無く多く集まるンだそうですヨ。やがてバスは郊外工場地帯の中にポツンと在る八食に、ようやくして到着。

前の晩泊まったホテルのフロント氏に八食に行けば、大体お土産は揃うと思いますと言われてましたンで、私ぁワクワクして入館したンですが、いやぁ広いコト広いコト。お魚のプーンとした匂いが、いやぁ強力でございますなぁ。


ただ今ホッケを焼いてます。ちなみに帆立は追加で注文するコトに・・

魚介類が大変な安さでございますが、ただ単位が大き過ぎまして、夫婦二人モンの私メじゃとてもとても食べ切れない。仕方なく指を咥えて見てるだけの私メなんですが、お店の人からいいコト聞いた!!少しでも売って呉れるって。

しかも八食内には「七輪村」と云うセルフの炉端焼きコーナーが有りまして、そこで焼いて食えるらしい・・。魚屋さんに「今から焼いて食う」と云えば、ソレ向けに下拵えして呉れるンだそうナ。随分と便利なシステムに成ってンだ。

巨大なホッケの干物・(ココが水揚げ日本一の)スルメ烏賊に帆立が数枚。炭火でジクジク焼いて食べましたが、いや面白いなぁ。他でもドンドンこの炉端システムを導入すべきだなぁ。頭上の巨大な換気扇が煙を吸っていく。

食堂街では「握り寿司食べ放題」や「各種鍋モン勢揃い」等の面白い企画も沢山有りましたが、私メはこの七輪村で自分で焼いて食べる、北の味覚に魅了されました。う〜む、八食にもまた来ないと・・。八戸、面白かったです。

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★明日は「謎の金曜日 第556回放送」の記録です★

(参考リンク)
★八食センターHP
http://www.849net.com/
★「八食センター」H.net HP
http://hachihaya.net/H_Kanko/contents/Hassyoku.html

(帰りは荷物が膨れて膨れて、いやぁホント大変な騒ぎで有りました。)

絵で見るとその意図は良く理解出来るンですが、語感がチョットねぇ・・




| 2010.02.20 Saturday (10:44) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
103 【揚げモン03】焼く・煮る・揚げる、せんべい天国

          
三春屋サンで許可とって撮影。この棚だけじゃ無く横の棚もおせんべい

さて八戸ブラブラは続く訳でございます。大変に申し訳ございませんが、私ぁ八戸がこんなに開けた街だと知らなかったンです。だってフェリー乗り場しか八戸知りませんでしたから。中心街をフラつくのは初めてナンでございます。

築城の時に旧来の二つの城下町を移転させたらしく、「三日町」「十三日町」「廿三日町」、「八日町」「十八日町」「廿八日町」と並んでる。しかもその間に「六日町」だの「朔日町」だのも有りまして、慣れたらコリャ便利でしょうなぁ。

メイン通りの「三日町〜十三日町」辺りに「三春屋」と云う地元資本のデパート(スーパー?)が在りまして、当然の様に私ぁソコに入ったンでございますが、おいおいココは魚市場?と云う位の充実振り。鰈の種類の多い事、楽しい!

思わず魚を買って捌きたく成ったンですが、旅先ゆえソウも出来ず指を咥えて見過ごすしかございません。なら生モノでは無く、乾物を買って帰りましょう。八戸自慢の乾物と云えば当然、こりゃ「南部せんべい」でございますヨねぇ。


駅前のビルでは、せんべい作りの常設実演をしてました。テキパキ作る

盛岡も南部せんべいが多かったですが、ココも同じ南部藩だっただけ有ってせんべいの種類の多い事多い事。「八戸せんへい汁」の全国進出も有って、ホント多種多様で沢山有り過ぎ。ナニもこんなに無くってもイイんじゃ無いか。

暫くの間どれが良いのか足りない知恵で考えたモノの、遂には面倒臭く成りもぅ適当に買って参りましたが、ドレもみな美味しいせんべいでございました。せんべい汁用のも幾つか買いましたンで、改めてご報告させて戴きますが。

三春屋サン以外にも私ぁあちこちに出没したンでございますが、前回記事の駅前朝市の外れに在る天麩羅屋サンで、何とも不可思議極まるモンを見付けました。それは「南部せんべいの天麩羅」、ナニも揚げんでもイイじゃないか。

小麦粉を捏ねて焼いたせんべいに、小麦粉を溶いた衣を付けて揚げた訳でございまして、食感は「う〜む全て小麦粉」でございました。せんべいを愛し過ぎるからこそコウ成ったンでしょうが、「過ぎたるは・・」と思った私メでした。

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★明日も「青森県八戸市」への訪問記です★

(参考リンク)
★「この街と人が好きだから」三春屋HP
http://www.miharuya-hachinohe.com/
★「南部せんべい食文化」八戸市観光情報HP
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/
kanko/foods/senbei/senbei.html

★「好きだDear!八戸せんべい汁」トリオ・ザ・ポンチョスHP
http://www.teichiku.co.jp/artist/ponchos/   (必見!!)

(暫くの間、トリオ・ザ・ポンチョスの唄が私メの頭ン中でグルグルしてました)
           
せんべい天は人気が有るらしく、良く売れてました。意外に美味かった




| 2010.02.19 Friday (10:38) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
102 早起きで宵っ張りな街


寒雪舞う「みろく横丁」。JR東日本の吉永小百合丈のCMはココで撮影

この八戸と云う街は人口のワリにどうやら飲み屋街の多いトコロの様でして、駅で貰った観光パンフにも大きく取り上げられてンです。こりゃ昭和!!としか言えない様な飲み屋街を、逆転の発想でココは観光資源にしてンですなぁ。

ホテルのフロントさんから「みろく横丁へ行け」と教えて貰い、中心繁華街の一角(と云うか、ホント中心)のソコへ行ったンですが、この寒過ぎる街に屋台街が有るとは・・。そう云えば北海道の帯広にもこんなノが有りましたなぁ・・。

名産特産をツマミに私ぁ一寸だけ呑みましたが、う〜む近所にこう云う場所が在ったら通い詰めてしまうかも知れない。でも私メの様な呑み助がお酒を一寸だけに出来たのは、屋台に集う常連サン達にイイこと教えて貰いましたから。

どうも八戸はこの宵っ張り文化の他に、ナント早起き文化も併在する様でして朝市が多数開催されて居るらしいンです。コレも立派な観光資源で、確かに観光パンフにも大きく掲載されてましたなぁ。明日は早起きしてソコへ行こう。


陸奥湊の駅前が朝市の会場。冬だと云うのにバイクでやって来るのネ

ただし冬の間は休止中なのが多いらしく、この時やって居たのは「陸奥湊」と云うディーゼルカーの駅前で行われて居る「駅前朝市」のみ。目覚まし時計を過剰にセットしたお陰で、私ぁ何とか朝早くから列車に乗れました。あぁ眠い。

ホント駅前が朝市ナンでございますヨ。港が近いだけ有って新鮮な魚介類を扱っている店舗が多いですが、暖かく成ると露店も多数出るンだとか。中でも駅正面の「八戸市営魚菜小売市場」には、各種お店がズラズラ並んでます。

「イサバのカッチャ(こっちの方言で市場のお母さん)達」に話を聞けば、ココで魚を買えば奥で食べれると言う。「北の魚の刺身盛合せ」と「ウニご飯」等を買いまして、朝からナンだか贅沢な海の幸三昧。とても美味い、そして安い!!

こう云う賑やかな朝市って、私ぁドコかで経験してる筈ナンだか?と考え乍ら食べてたンですが、そうだ思い出した。ありゃ台湾の花蓮だ。温度は全く違いますが北緯四十度の街で、遥か南の北緯二十四度の街を思い出しました。

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★明日も「青森県八戸市」への訪問記です★

(参考リンク)
★八戸「みろく横丁」HP
http://www.36yokocho.com/
★八戸横丁連合協議会HP
http://www.nonbe.jp/yokocho/
★八戸あさぐるHP
http://www.hachinohe-cb.jp/asaguru/index.html
★「八戸湊朝市!寄ってらっしゃい」HP
http://www.hachiarea.com/

(もう少し暖かい季節ならば、朝市のハシゴが出来て楽しいンでしょうなぁ)

もっと沢山食べたかったなぁ。また何時か、朝市目的で八戸へ来よう

捌き終わって真鱈の頭がゴ〜ロゴロ。あぁ、私ぁ鱈を鱈腹食べたいねぇ




| 2010.02.18 Thursday (10:36) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
101 八戸は今日も寒かった・・


本八戸駅からすぐソバに在る「八戸城跡」。南部支藩二万石の本拠地

私メの釈界の先輩で、神田紫と云う姐サンが居るンでございます。今日現在ウチの協会の会長と云う頼もしい先輩ナンですが、その弟子に「あっぷる」と云う可愛らしい女流の前座サンが居るンでございますヨ。青森は八戸の出。

青森県の出身だから「林檎=あっぷる」と安易に芸名を付けた訳では無く、「紫=ぱーぷる」と韻を踏んで名付けたンだと思いますが(恐らく・・)、随分と熱心な前座サンで、私ぁ彼女の将来を密かに期待して居るンでございます。

ただ気の毒にも、彼女の初高座を(よりによって)私メの独演会で引き受けてしまったモンですから、謂わば高座親として多少は面倒見にゃ成らンなぁと覚悟致して居るンです。尤も私メ如きの助けなぞ、無くても大丈夫でしょうが。

上京してから芸界入りするまで中々苦労してた様でして、入門してから突然貧乏に成った私メの様な甘チャンと料簡が違いますン。その内にあっぷるが売れる様に成りましたら、彼女の蜘蛛の糸にでもスガル事に致しましょうか。


ネットでの拾いモノですが、幾らナンでも八戸もソコまでは寒くない筈。

そんなあっぷるが「八戸良いトコ住み良い所」としきりに言いますンで、ならば一度行ってみようじゃねぇかと私メは東北新幹線の終点・八戸駅へ。ココからディーゼルカーに乗り換えて数駅の、本八戸駅に無事に到着。ナント高架駅。

既に黄昏時、深々と小雪舞い散る駅から数分歩き、予約して有ったホテルへ辿り着いた時には体は芯まで冷め切って居りましたヨ。寒〜い、寒過ぎる!!青函トンネル発作的遠征の時とほぼ同じ格好だったのに、もう耐えられない。

あっぷる曰く八戸の冬は「道がカチンコチンに凍ってるか、雪をラッセルし乍ら歩くしか無いですけど、そんなに寒く無いです」の筈だったのに。雪は大して積もって無いし凍っても無いけれど、特大級の寒気団襲来で猛烈な寒さ・・。

以前ご案内の私メと大学同級のKちゃんの金言「寒い所は寒い時に行け」を守ったが為に、暖地育ちの私メは体を内側から温める為に、中心街に有った「みろく横丁」と云う屋台街へ寒風の中、震え乍ら歩みを進めるのでした。

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★明日も「青森県八戸市」への訪問記です★

(参考リンク)
★「八戸市観光情報」八戸市役所産業振興部観光課HP
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/
★「東北屈指の山車祭り・八戸三社大祭」同上HP
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/festival/sansya/

(八甲田山死の彷徨に近い天候の中、私ぁ八戸へ行ってしまったらしい・・)

夏に行われる「八戸三社大祭」の山車。ナンとコレで一つの屋台らしい




| 2010.02.17 Wednesday (10:33) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
085 【やきそば07】黒石のやきそば・チルド版


地元の老舗麺会社・三福製麺サンの「黒石やきそば」。ソースが濃厚

私ぁバイクに長いコト乗ってンですが、その中で最長の走行距離だったのは、東北高速で埼玉・浦和ICから青森・弘前ICまでの約六百四十キロでございました。渡道の途中、青森・黒石市の知り合いのトコへ一日で訪ねたンです。

もう大変な距離でございまして、東名高速なら東京から兵庫・赤穂市までとほぼ同じナンですヨ。いや草臥れた草臥れた。今乗ってるビッグスクーターと違い、長距離用ロングツアラーだったンですがソレでも草臥れた。もうやらん。

大体が高速道路は単純極まりなく、すぐに眠く成るンで私ぁ苦手ナンですが、途中岩手の一関近辺(東名なら滋賀・彦根辺り)を走行中はもう眠くて眠くて、危うく居眠り運転に成るトコでしたが、辛うじて耐え切る。ホント苦行でした。

更にナニを勘違いしたのか、私ぁ相手の家を黒石市では無く、同じ青森県の五所川原市だと思い込んでましたンで、降りるICを間違え無駄時間を使い、ホント御迷惑をお掛け致しましたS社長。すっかりご無沙汰致してますが・・。


麺が太く平たく、強い歯応え。ちなみに「つゆ焼きそば」は全くの別モノ

以来黒石市と云うのは妙に気に成る存在ナンですが、素敵な街なんですヨ。弘前津軽家の分家が一万石で治めた陣屋跡のある街。雁木(黒石ではソウ言わないが、藩政以来のモノらしい)が備えられたこみせ通りが美しく、風流。

前出のS社長とその愉快な仲間たちが、黒石自慢「ねぷた」屋台を東京まで運んで来た事が有ってソレを見に行ったンですが、一台だけだって凄いのに、八十数台出るンだからさぞ壮観でしょうナ。ねぶたじゃ無いヨ、ねぷたですヨ。

さて黒石には黒石独自の焼きそばが有りまして、先日発作的に青函トンネルへ遠征した帰りに買って参りました。ですがシクジった。私ぁ只今売り出しの「つゆ焼きそば」を買った筈だったンですが、普通の「黒石焼きそば」だった。

処がどっこい「黒石焼きそば」、やるじゃん美味いじゃん。濃厚ソースをじゅうじゅう吸い込んだ太くて平たい麺は、元は乾麺だったかの様に歯応え確か。ま、「つゆ焼きそば」は、次回の楽しみに取って置くと云うコトに致しましょう。

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★明日は「岩手県盛岡市」への訪問記です★

(参考リンク)
★「りんごどいで湯と焼きそばとよされの街」黒石観光協会HP
http://kuroishi.or.jp/
★「黒石ねぷた祭り」黒石観光協会HP
http://kuroishi.or.jp/i_neputa.htm
★「日本一の焼きそばのまち黒石」やきそばのまち黒石会HPhttp://www.kuroishiyakisoba.com/
★「津軽黒石あづましの里」三福製麺HP
http://www.sanpukuseimen.co.jp/

(関連する記事)
★「目次 【やきそば】シリーズ」
http://rifuh.jugem.jp/?cid=33

(スープ焼きそばなら栃木・塩原温泉にも有りますし。嬉しい選択ミスでした)




| 2010.02.01 Monday (08:05) | 遥かなる青森・秋田 | - | - |
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