きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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2042 【お魚料理96】暴風雪の親不知で「たら汁」を‥糸魚川


北アルプス(飛騨山脈)の北端が日本海に突き出し、険しい断崖が約十五kmに渡って続くのが「親不知」。古くから日本海側最大の難所として恐れられた、新潟と富山の県境。JR北陸本線の無人駅が在りますヨ

育ちこそ違いますが、私ぁ東京・板橋区の生まれで、今も板橋に住んで居ります。五十四万人も住んでるのにエラク地味な区で、都内じゃ田舎扱いされてたりもしますが、実は誇るべき「国内ナンバーワン」が有る。

ナンでも板橋区は「病院の病床数」が都内で一番多く、もちろん東京は全都道府県で一番多いですから、つまり「病床数が日本一多い」と云う事に成るらしい。言われてみりゃ、区内にゃ大病院が沢山在りますナ。


だから?或る程度のオッサン・オバサンに成ると、板橋でも区が実施する健康診査が毎年有って、その結果に一喜一憂する訳だ。ソレに加えて昨年暮れは「歯の検診」も有って、数年ぶりに歯医者に参りましたヨ。

その結果、上顎の「親知らず」が虫歯に成ってるンで、抜く必要が有ると宣告された私メ。歯を抜くナンて、そんな恐ろしい事はコレまでされた事無い!大体が「親知らず」を、一度だって意識した事が無かったのに。


夏に一度ココで海水浴を楽しんだコトが有りますが、真冬の「親不知海岸」は波の花が飛び交う、途轍もない暴風雪!沖合に浮かぶ「投げ岩と鬼蹴り岩」の姿が見づらい位の大シケで、エライ時に来ちゃいました

以来「親知らず」が気に成って、勢い余って「親不知」に行っちゃいましたヨ。ソレは新潟・糸魚川市西部の海岸で、富山との県境は目と鼻の先。JR親不知駅より西を「親不知」、東を「子不知」と称する連続断崖。

古の北陸道を旅する人達はココを崖沿いに進むしか無く、余りの波の激しさに、例え親子でも互いを気遣っちゃ居られぬ程に危険だと云うンで、昔からこんな物騒なお名前が。本州日本海側じゃ、最大の難所だとか。

親不知駅で列車を降りた途端、もぅ目を開けちゃ居られぬ程の凄まじい暴風雪に、洒落を気取ってココに来た事を後悔しましたネ。豪雪だけなら我慢出来る、暴風だけなら我慢出来る。でも両方一緒は勘弁して!

尤も真冬はコレが毎日らしく、こんな時期に訪ねる方が・・。ソレでも折角来たンだし「親不知に負けて堪るか」と暫く歩きましたが、私メのKO負けでござンす!せめて「親知らずにゃ負けぬ」様にしたいモンですネ。


本州を東西に分かつ、「糸魚川静岡構造線」の北端がこの親不知。海と崖との狭い隙間を、画像左から「北陸自動車道」「国道八号線」「JR北陸本線」に加えて「旧北陸道」が並行して進み、北陸自動車道なんて建設余地が無いンで海の上を高架橋で通過してますヨ。ココで何か災害が起きたらば、日本海側の経済・流通は完全に途絶しちゃいます
 

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★明日は「新潟県南魚沼市六日町」への訪問記です★

(参考リンク)
★「世界ジオパークのまち 糸魚川」糸魚川市観光協会HP
★「いといがわの楽しみ方を発信する情報基地」いといがわベースHP

★「糸魚川の冬 イッテミル」いといがわベースHP
★「天下の険 親不知・子不知」糸魚川市役所HP
★「天下の難所『親不知 おやしらず』」気ままな旅ブログ
★「道の駅 親不知ピアパークを楽しもう!」e親不知HP

★「親不知ピアパーク」全国の"道の駅"完全制覇を目指す旅!HP
★「23区の比較」板橋区役所HP
★「病院の病床数 No.1!!」エリアスタイルHP
★「新潟県・糸魚川名物『たら汁』。」板前さんの種明かし。ブログ
★「道の駅 親不知のたら汁定食」トラリンブログHP

(関連する記事)
★「
588 【粉なモン09】バブルの光、今いずこ・・白馬村」
★「612 【名物パン46】信州ミルクパンの北限?・・糸魚川」
★「613 【やきそば32】糸魚川ブラック焼きそば」
★「1540 【名物パン152】『ひすいパン』と湧水流れる街‥入善」
★「2041 【麺類色々164】暴風吹く直江津で『和風中華』を


(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」

★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」

(そろそろ親知らずを抜いて貰う為の予約をせねば・・正直怖いですが)


何しろJR親不知駅は無人駅で、その駅前にも集落らしきモノは全く見えず・・。やむなく暴風雪の中を二十分ほど懸命に歩いて、身体が凍り付く寸前に辿り着いたのが「道の駅 親不知ピアパーク」。構内のレストピアなる飲食店で食べた、糸魚川名物の「たら汁」の暖かかったコト!助宗鱈を適当にぶった切り、白子や野菜と一緒に煮た味噌汁で冬の日本海を代表する味覚の一つだとか。九死に一生を得た思いでした




| 2015.01.23 Friday (00:15) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
2041 【麺類色々164】暴風吹く直江津で「和風中華」を


遂に日本海に辿り着いちゃいましたが、洒落に成らない暴風・・耳が千切れるかと思う位であぁ寒い!立ってるのすら大変で、涙は出るわ鼻水は出るわ・・人に見せられない状況に。冬の日本海は狂暴ですゼ

厳冬期の新潟県を旅する私メです。積雪が既に二m近くに達した魚沼地方に辟易し、海が見たいと参りましたのは上越市の直江津区。新潟県西部の交通の要衝で、人口は二万ほど・・ってソレしか居らんのか!

上越市自体が「越後国府の在った港町・直江津市」と「越後最大の城下町・高田市」が昭和四十六年(1971)に合併して出来た市で、平成十七年(2005)に周辺の十三町村を吸収し、全体の人口は二十万ほどに。

但し面積は佐渡島より広く成っちまい、ソレじゃ不便だと全国初の「地域自治区」制度を導入。旧上越市も含めて、二十八区に分けたンだとか。全国の政令指定都市の行政区や東京特別区とは、同じ区でも違う区。

コレだけ細かく分けますと、三m近くも積雪の在る山中の区から、雪が殆ど積って無い直江津区まで随分な違いが・・。豪雪の魚沼を走り抜けた電車の終点・直江津駅は、雪だらけの新潟県なのに雪が全く無い!


上杉謙信公の築いた「御館(おたて)」跡を訪ねたのが、直江津に来た理由の一つ。謙信公の跡目を巡って上杉景勝公と景虎公、二人の養子が激しく争った「御館の乱」の現場なのに・・児童公園に成ってます

全く無いと言う訳じゃ有りませんが、日陰に多少積み重ねられてるだけで、街中は殆どドライに成ってる様な状況。ココから南へ約六km行った高田城下は八十cmほど積もってるらしいですが、直江津はほぼゼロ。

こんな至近でそんなに違うとは!地形と風の影響だソウで、少し内陸の高田と違い、海沿いの直江津は日本海からの風が強過ぎて、雪が「積もれない」らしい。例え積ったとしても、多くて二〜三十cm程度だとか。

余りの風の強さで、帽子なんてとても被っちゃ居られン。しかもコレが冬の間はほぼ毎日だってンだから、いやはや凄い街ですナ。豪雪エリアも在れば、こんな暴風エリアも在って・・上越市って変化に富み過ぎてる。

ま、融雪パイプの為にベシャベシャに成った道を歩くよりは、前傾姿勢で風と闘い乍ら進む方が多少はマシかも。但し寒さに関しては、雪が降ってるトコの方が幾段かマシな・・。冬の日本海側はホント大変です。


直江津が交通の要衝たり得るのは、いよいよ三月十三日まで。その翌日に開業する北陸新幹線はもっと内陸を通るソウで、頻繁に走ってるアクセス特急「はくたか」は全廃されちまうとか。直江津駅のホームを出発する金沢方面行きの特急の姿が見られるのも、残り僅かですナ
 

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★明日は「新潟県糸魚川市親不知」への訪問記です★

(参考リンク)
★「上越観光ネット」上越観光コンベンション協会HP

★「直江津区」上越市役所HP
★「古い町並み散策・上越市直江津」風に吹かれてぶらり小さな旅HP
★「上杉憲政と御館」天地人ゆかりの地を行く・NHK新潟放送局HP
★「北陸新幹線『上越妙高駅』開業!」新幹線まちづくり推進上越広域連携会議HP

★「北陸新幹線で行こう!」北陸・信越観光ナビHP
★「現行の特急『はくたか』『北越』廃止へ」上越タイムスHP
★「上越と富山にしかない『和風中華』!?」上越タウンジャーナルHP
★「直江津駅 和風中華」快速べるのブログ

(関連する記事)

★「581 【お魚料理30】大自然の驚異!未だに雪で通行止め」
★「582 【揚げモン15】『生贄にされた男』と『天麩羅にされた烏賊』」
★「583 【名物パン44】豪雪対策とサンドパン・・高田」
★「691 【麺類色々41】直江津の『和風中華そば』」
★「1228 【団子饅頭49】雪の雁木の街と名物『中香』‥高田」
★「1229 【スイーツ69】『色付き寒天』とモノトーンの城下町‥高田」
★「1230 【名物パン108】『パインクリームサンド』と安寿と厨子王‥直江津」
★「2040 【名物パン222】豪雪降る十日町で『サンドパン』を


(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」

★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」

(私ぁ太平洋側の人間ですから、やっぱ太平洋側の方が良いですネ)


余りの暴風の為に身体がすっかり冷え切ってしまい、何でもイイから暖かいモンが食べたい・・そうだ直江津名物「和風中華」を食べに行こう!ただ元祖の「つかそば」まで身体が持ちそうも無いンで、JR直江津駅直ぐそばの「直江津庵」なる駅蕎麦へ。立ち食いうどん・そば用のお汁に、中華麺を入れただけのシンプルなモノですが、なぜか昔からコレが直江津の名物の一つだソウでして・・ネ。お蔭で身体はすっかり暖まりました




| 2015.01.22 Thursday (00:15) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
1230 【名物パン108】「パインクリームサンド」と安寿と厨子王‥直江津


遂に来てしまった日本海へ。如何にも真冬らしいドンヨリとした雪雲ですが、意外と波は穏やかで‥こんなの演歌っぽく無い!この波の彼方に安寿と厨子王姉弟の母が売られたとされる、佐渡ヶ島が在るンですナ

私メは講釈師と云う実に珍しい稼業で、寄席演芸の「講談(古くは講釈と呼びました)」を高座で読むのが仕事でございます。この世界に入って今年で二十三年目に成りますが、プロとして活動してるのは全国に八十人強だけです。

どんな芸かは寄席で実際にご覧戴きたいンですが、講談が芸として確立されたのは今から三百五十年ほど前のコトとされてますネ。戦国時代、武将達に合戦での出来事や戦術を判り易く語る「軍談」が、その原型とされてますヨ。


直江津海岸から、西方の「五智」「虫生」の方向を眺めてみました。中央の湯殿山の麓が「越後国府」が置かれてた辺りらしく、物語では安寿と厨子王らはソコで人買いに騙され、丹後と佐渡に生き別れと成ります

この軍談は現在でも「修羅場(ひらば)」と云う、正に「漢字の羅列」としか言い様の無いスタイルの読み方として残ってまして、私メも入門当初はソレを読まさせられたモンです。あ、講談は「語る」じゃ無く、「読む」と表現致しますヨ。

けれど普段の高座で修羅場だけを読むコトは殆ど無く、むしろ落語に近い語り口調で申し上げる方が圧倒的。修羅場は読む方も聴く方も知識と体力が必要で、名人上手だと聴き心地が良くて快感らしいですが、私メにゃまだ無理だ。


直江津は関川の河口に開けた湊町。中世は越後(新潟県)最大の街として栄え、戦国からは北前船の重要寄港地に。そして明治以降は鉄道の要衝として賑わい、旧高田市との合併後も地域の要で有り続けてます

語り口調が主体に変化して行く中で、他の話芸の影響を多大に受け続けて来たに違いない。落語や浪曲等の「新しい寄席話芸」だけで無く、講談誕生の遥か前から存在した「古い伝統話芸」のエッセンスを吸収し続けて来た筈。

そんな先輩芸の一つに、「説経節」と云うモノがございますヨ。鎌倉時代後期には存在してた芸で、江戸時代初期に全盛を誇ったとか。仏教の経文や教えを因果応報を交えて判り易く、笙や鉦・三味線等を伴奏として語る芸ですナ。


関川の河口そばに「安寿と厨子王の供養塔」が在りました。都に脱出して丹後国司に成った厨子王は、姉の仇・山椒大夫を成敗し、続いて母を探しにココから佐渡ヶ島に渡ったとされてます。架空の伝説ナンですが

説経節から得たと思われる節々が、確かに講談にゃ有る!そんな説経節の主要演題の一つに「山椒太夫」が有りますネ。つまり皆さま方もきっとご存知の「安寿と厨子王」でございますナ。その供養塔を新潟・上越市で見付けた。

ソレは旧直江津市の関川河口近く。悪人の讒言で流刑にされた父を求め、安寿と厨子王姉弟は母と共に直江津まで来たが、人買いに騙されて奴隷として別々に売られる事に‥。詳しくは説経節で聞いて下さい、きっと泣きますゼ。


直江津も郊外へ出れば、ご覧の様な風景が‥。新潟県上越地方と中越地方を分かつ「米山(よねやま、992m)」で、標高が低い様に思うかも知れませんが‥海抜の殆ど無いトコから聳えてますンで、実に雄大ですヨ

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★明日は「新潟県十日町市」への訪問記です★

(参考リンク
)
★「歴史と文化あふれる湊町」直江津港湾協会HP
http://www.naoetsu-port.jp/ss
★「直江津観光」Millennium Turbo HP
http://www7a.biglobe.ne.jp/~r246/topics/090623.html
★「説経節とは」京楽座HP
http://www.d3.dion.ne.jp/~kyorakuz/topic/skkyobushi/topic-sekkyobushi.htm
★「安寿と厨子王の供養塔」上越市役所HP
http://www.city.joetsu.niigata.jp/site/kanko/meisho-jo-13.html
★「サンドパンは新潟県だけのご当地・B級グルメ」上越タウンジャーナルHP
http://www.joetsutj.com/archives/51715221.html
★「新潟直江津 パインサンド」お菓子買いにこッ!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kzuyoshino/62271539.html

(関連する記事)
★「334 山椒太夫は小粒でピリリと辛いのか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=350
★「343 【お魚料理16】みちのく勿来の関と、安寿と厨子王」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=369
★「583 【名物パン44】豪雪対策とサンドパン・・高田」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=634
★「691 【麺類色々41】直江津の『和風中華そば』」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=733

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=154
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=268

(丹後で山椒大夫の屋敷跡を見付けたのは一昨年秋‥厨子王も奥が深い)

新潟県に入ると、まず「サンドパン」を探す様に成ってしまった私メ。コッペパンの切れ目にバタークリームを塗っただけの素朴なパンですが、探せば探すほどサンドパンが見付かるから面白い。一番メジャーなのは上越市高田の「小竹製パンのサンドパン()」ですが、同じ上越市の直江津じゃ「日清パンのパインクリームサンド()」が有名との事。少し甘めのバタークリームに極めて小粒のパイナップル果実が混ぜられて居り、飽くまでも城下町・高田の下風に付きたくない、国府の街・直江津の意地を感じてしまったのは‥私メの思い込みでしょうか?また食べたいネ




| 2013.01.23 Wednesday (08:00) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
1229 【スイーツ69】「色付き寒天」とモノトーンの城下町‥高田


春に成れば約四千本の桜が咲き誇り、日本三大夜桜とも称される「高田城(鮫ヶ城)」も今は静かな雪の中。ココはもともと天守閣の無かったお城で、平成五年(1993)に再築された三階櫓が、シンボルに成ってます

日本の観測史上、最高の「三百七十七cm」と云う想像を絶する記録を持つ新潟・上越市の高田地区を訪ねて居ります。昨年は久し振りに二メートルを超したソウですが、今年はソコまで酷くなく、主な車道は除雪がされてますねぇ。

加えて中心商店街は「雁木(がんぎ)」と云う、雪除け屋根を持つ歩道が全長十六kmに渡り備えられてまして、随分と歩き易く成ってます。但し雁木の外に一歩でも出ると、私メの様な暖地育ちの者にゃ‥ツルツル滑ってあぁ怖い。

ま、その為にスノトレを今回履いて来てますンで、お城の方に行って見ましょうか。JR高田駅から南東へ一km半ほど離れて居り、雪の無い季節なら二十分位だソウですが、オッカナ吃驚歩いてるンでもう少し掛かっちまいますナ。

高田城は江戸幕府の北国防衛の要として、徳川家康公の六男・松平忠輝公(七十五万石)を始め、同じく孫の松平忠昌公(二十六万石)ら親藩や譜代が高禄で配されて居りましたヨ。処が次第に「親藩・譜代の左遷地」も同様に。


廃藩置県後、旧藩士達の失職対策としてお堀にゃ蓮根が盛大に植えられたソウで、今でもソコは蓮だらけ。ですが余りの寒さの為か、カチンコチンに凍ってて‥。白と黒だけの世界の中で、赤い橋が目立ってますヨ

詳しい事は略しますが、忠輝公を始めとしてヤンチャなお殿様が多過ぎたのと、余りの豪雪で次第にそんな扱いに成っちまった様ですネ。ホントはお家改易にされてもオカシク無いのに、名門ゆえに潰せない大名がココに送られた。

そんなお一人に、第十五代藩主・榊原政永公の父君で、播州姫路十五万石の藩主だった政岑(まさみね)公と云う殿様が居られますヨ。時は八代将軍吉宗公の御治世で、有名な「享保の改革」により倹約令が出されてましたネ。

処が政岑公はソレを無視し、吉原遊郭・三浦屋の名妓「高尾太夫(七代目とされてます)」に惚れ込んで、遂にはコレを身請けする‥五千両を超したと言われてますヨ。コレが将軍様の逆鱗に触れ、息子の政永公に藩主を譲る事に。

榊原家は徳川四天王の家柄だからと改易を免れ、同じ石高でも豪雪で大変な高田にて存続が許されますが、御隠居の政岑公は太夫を高田まで連れてったとか‥。左遷されても愛を選ぶ‥家来達にゃ迷惑な話だったでしょうが。


わずか三十歳で隠居させられた政岑公は、愛する高尾太夫と毎日暮らせる様に成って満足されたのか‥一転ソレ迄の放蕩がウソだったかの様に名君と成り、藩政再建に率先して取り組まれたソウですが、高田に移った翌年お亡くなりに成られてます。華やかな江戸と違い、見渡す限り白と黒しかないモノトーンの豪雪地帯に移られて、却って心が落ち着かれたンでしょうナ。太夫はその後剃髪して仏門に入ったと言われてますが、お二人してお城からこの雄大な雪山を眺められたンでしょうか?

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★明日は「新潟県上越市直江津」への訪問記です★

(参考リンク
)
★「高田公園」新潟観光おでかけマップHP
http://niigata-map.net/joetsu/takada-park.html
★「高田城 その1」日本の城郭HP
http://www.geocities.jp/sugiworld/osiro/takada.html
★「高尾太夫を落とした榊原政岑」今日は何の日?徒然日記ブログ
http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2012/02/post-c3ed.html
★「高尾太夫の伝説」洗浄という名の戦場HP
http://okmao1105.x.fc2.com/newpage99.html
★「寒天王国新潟で色てん」kimcafeのB級グルメ旅ブログ
http://kimcafe.exblog.jp/13088655/

(関連する記事)
★「582 【揚げモン15】『生贄にされた男』と『天麩羅にされた烏賊』」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=633
★「658 【スナック06】二代目高尾太夫と投込寺」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=678

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=154
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=268

(高尾太夫は二代目が通称『仙台高尾』、五代目が『紺屋高尾』とされてます)

別に高田だけの習慣じゃ無いですが、新潟県内のスーパーじゃ冬に成ると何故か?この赤と緑の色付き寒天が目立ちますナ。何でも新潟じゃコレをおせちに入れるソウで、ソレも含めて冬期間はエラク親しまれてるみたいです。似た様な色寒天を私ぁ岐阜県でも見ましたが、向うのはニッキやハッカで風味付けされてた様な‥。一方新潟のはただ甘いだけですが、外の風景がモノトーンだらけだから、目に優しく感じられます




| 2013.01.22 Tuesday (08:00) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
1228 【団子饅頭49】雪の雁木の街と名物「中香」‥高田


上越市高田は日本で一番「雁木(がんぎ)」の長い街。雁木とは歩道の雪除けの屋根のコトですが、ココの総延長はナント十六km!雪道に全く不慣れな私メも、雁木のお陰で(その下だけは)安心して歩き廻れます

新潟県西部の旅は続きます。東西にビローンと拡がり過ぎてる新潟県は、西から「上越」「中越」「下越」の三地方に分けられてますヨ(加えて海上の佐渡地方も)。こりゃ京都に近いか遠いかで、標高の高い低いじゃございません。

今回訪ねてる西部地域は「上越地方」でして、短絡的な人は「上越新幹線で行くトコね」と勘違いされますが、ソレは大間違い。新幹線は東京から「上州(群馬県)と越後(新潟県)」方面へ向かうから、略して「上越」とされてるだけ。

処が全くヤヤコシイのは数年後に延伸される北陸新幹線に、「上越」と云う駅が出来るかも‥と云うコト!上越地方の殆どを占めるのがその名も「上越市」で、その中心は新潟県最大の城下町として知られる「高田」でございますヨ。

高田を訪ねるのは約一年半ぶり。前回は大変に気候の宜しい季節でございましたが、今回は真冬だから大変だ!ココは名にし負う豪雪の街。終戦の昭和二十年に、高田測候所が日本一の積雪「三百七十七cm」を記録してる。


高田市街地西側は江戸初期からの寺町で、南北二km間に六十六の寺院が密集してます。中でも一番大きいのが、浄土真宗の開祖・親鸞上人が開山された「浄興寺」。御本堂(国の重文)が雪ン中に埋もれてます

実際は山中深くならばもっと積もったトコが何処かに在る筈ですが、気象台や測候所と云うのは市街地に設けられるのがフツーで、その公式記録としては高田が未だに日本一と云う事に成ってンだってサ。私メ二人分以上ですゼ。

尤も最近はソコまで滅茶苦茶な事は無いらしい。でも昨年(2012)は積雪二mを久し振りに超えたンで大騒ぎと成り、また昨年の上越市の外れの山ン中は五mを裕に超えてたらしい‥暖地育ちの私メにゃ想像が出来ないですナ。

果たして今年は?昨冬ほどのニュースを聞かないンで、多分大丈夫だろうとJR高田駅に降り立てば、道は埋まってない!昔から高田は豪雪対策として「雁木」が大々的に在りますし、大きな道路にゃ消雪パイプが整備されてる。

お陰で予想以上に動き易く、予定以上にアチコチ歩き廻ってしまった私メですが、余りの豪雪で街がすっかり埋まって「この下に高田あり」と云う看板が建てられた江戸の頃。私メみたいにフラフラしてたお馬鹿は居たンでしょうか?


戦前の高田は、帝国陸軍第十三師団が置かれていた軍都でも在りました。その第三代師団長「日本のスキーの父」長岡中将の官舎が、移築保存されてますヨ。コレは明治四十三年(1910)築の洋風木造建築で、平成初めまで陸自が幹部宿舎として使ってたとか。因みに長岡中将の後任の師団長が、司馬遼太郎センセの小説「坂の上の雲」の主人公の一人・秋山好古中将(後に大将)だったりします。へぇ知らんかったねぇ

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★明日も「新潟県上越市高田」への訪問記です★

(参考リンク
)
★「上杉謙信公ゆかりの地・上越市」上越観光コンベンション協会HP
http://www.joetsu-kanko.net/
★「雁木でつながる『人にやさしい街』」越後高田雁木ねっとわーくHP
http://ganginet.com/top.php
★「真宗浄興寺派本山」歓喜踊躍山浄興寺HP
http://www.johkohji.com/
★「この下に村あり(1927年)」能天気Expressブログ
http://d.hatena.ne.jp/notenki/20090210/1234232120
★「上越市 高田旧師団長官舎」写真とパピオン大好き3ブログ
http://shige0328.exblog.jp/16094059/
★「上越のソウルフード・中香」虚無僧尺八 松籟・海鳴HP
http://homepage3.nifty.com/umiosa/food/joetsu/chuuka.htm

(関連する記事)
★「232 【団子饅頭09】信州須坂の『中華』」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=236
★「583 【名物パン44】豪雪対策とサンドパン・・高田」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=634

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=154
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=268

(今年は去年ほど雪は多くない様ですが、ソレでも大変な降雪だと思えます)

古くて大きな城下町だけあって、高田は不思議な食べモンが多いンですが、コレも昔からのソウルフードの一つだそうナ「中香(ちゅうか、中皮とも)」。要するに一枚皮の銅鑼焼きで、多くの和菓子屋さんで作られてますナ。ほぼ同じ格好のモンが長野・須坂市にも在りまして、向うでは「中華(ちゅうか)」って呼ぶンですヨ。須坂のは「千代香」と云う、須坂藩に仕えた奥女中の名前が由来とされてますが、高田は?余りにフツーの和菓子過ぎて、正直良く判らないソウです。ドッチが先ナンだろう?




| 2013.01.21 Monday (08:00) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
1227 【調味料類14】「かんずり」は寒いからこそ美味くなる!‥妙高


JR新井駅前の商店街は除雪されてるモノの、実に閑散としてました。ま、こんな寒い季節に(雪も結構降ってました)意味も無く散歩してる方がオカシイので有って、地元の方々は用も無く出歩かないンでしょうが‥

快晴の長野市から、指定車付き豪華普通列車「妙高1号」に揺られ、豪雪の信越国境の峠を越えて新潟・妙高市へ着いた私メでございます。昔の特急のお古と思しき車両は暖かく、北信五山を眺めてる内に県境を越えてました。

激変な天候で綺麗に晴れてたのが、県境が近付くにつれて雲が突然湧き始め、いざ新潟県に入ると激しい吹雪に!南国育ちの私メは余りの天気の違いに驚きましたが、自分で車の運転してたら絶対に大パニックと化してますナ。

ま、今回は列車ですから「絶景かな絶景かな」と喜んでましたが、この県境は雪国仕様の列車すら越せなく成る程の大雪が、一冬に何度も有るらしい‥除雪機関車が雪に埋って、ソレを助ける為の除雪機関車が更に走るンだとか。

コレは全て妙高市中心部(=旧新井市)に着いてから、地元の方に教えて貰った事ですが、ホント洒落に成らンらしい。そんな状態が見たかったてな不遜な思いも有りましたが、実際そんな時に来たら私ぁパニックと化すでしょうネ。


妙高市中心部(旧新井市)は北国街道の宿場町。同じ妙高でも県境付近(旧妙高高原町)は凄い積雪でしたが、標高の低いココは大した事無い‥って感覚がオカシク成ってる!コレが東京だったら、確実に麻痺します

さて豪華普通列車は県境の峠を越えると下り始め、ソレに連れて雪は常識的な範疇に。JR新井駅に着く頃は小降りと成って私ぁ安心ですが、この寒さと雪が必要な調味料がココに有る。ソレは古くからの新井名物「かんずり」だ。

コレに初めて出会ったのは、今から四半世紀以上も前の長野・白馬村。「寒いから今夜はお鍋にしよう」と、某お宿の経営者ご夫婦と食卓を囲んだ時に教えて貰ったンですヨ。和風コチュジャンと云うか、和風チリと云うかべき‥。

唐辛子をすり潰し、麹や塩等と混ぜて三年間熟成させて作る辛味調味料ですが、コチュやチリの様な厭らしさが殆ど無い。ソレは唐辛子を雪の上に暫く晒してアクを抜かせるからで、その晒し作業は厳冬期じゃ無きゃならんとか‥。

因みに今年の晒しは今日から!このブログ旅日記は十日程前のご報告ですンで、チョット早く訪ね過ぎちまいましたナ。晒しをするとアクが抜けるのに気付いたのは全くの偶然だソウですが、新井では雪が必要とされてる様です。


流石に街の中は除雪されたり、流水で溶かされて居ますが、少し郊外に出るともうこんな感じ‥。長野県側からは何とか山容が拝めた「妙高山」も、お膝元の妙高市内からは山頂が厚い雲に隠れっぱなしでした

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★明日は「新潟県上越市高田」への訪問記です★

(参考リンク
)
★「ホワイトシーズンの妙高で遊ぶ」妙高市観光協会HP
http://www.myoko.tv/
★「街ナビあらい」新井商工会議所HP
http://www.117arai.info/
★「いーね、あらい。」Hayatsu’s Homepage HP
http://park3.wakwak.com/~hayatsu/arai/
★「北国街道越後路」水野日向守本陣HP
http://homepage3.nifty.com/hyuuga/michi/etigo.htm
★「料理の名脇役、越後妙高から世界へ発信」有限会社かんずりHP
http://kanzuri.com/

(関連する記事)
★「1225 【お米料理81】北信の大パノラマと『こねつけ』
http://rifuh.jugem.jp/?eid=1300

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=154
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=268

(北陸新幹線は妙高市を素通りしてしまうソウで‥余り恩恵は無さソウです)

市役所の方に教えて貰い、雪道をブラブラ歩いて「かんずり本店」まで行って参りました。このかんずり(漢字で書くと寒作里)は麺類の薬味にしたり、かんずり醤油にして刺身に付けたり、コレを薄く塗って肉や魚を焼いたり、炒め物の味付けにしたり、お鍋のつけダレにしたり‥ほぼ万能に使える辛味調味料。最近は六年貯蔵物が出たり、コレの漬物が出たりで商品も充実し、遂にはレトルトカレーまで売り出されてます。関東じゃ時折売ってたりしますンで、宜しければどうぞ一度お試しを!美味いヨ




| 2013.01.20 Sunday (08:00) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
691 【麺類色々41】直江津の「和風中華そば」


今はもう秋、誰も居ない直江津の海・・。尤も東日本の海水浴場は今夏ドコに行っても、放射能の影響か?閑古鳥が盛大に鳴いてたンですが

東日本大震災の被災者の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く復興成ります事を期待してます。今はカラ元気を出して乗り切ろう

新潟県西部の中心都市・上越市の直江津と云う街へ行って参りました。ココら辺は今でこそ「上越市」と名乗ってますが、かつては直江津市と高田市、その他の町村が合併して出来たトコでして、元々ココは独立した自治体だった。

交通の要衝として栄えた街で、古くは日本海を行く北前船の重要寄港地として。明治以降は鉄道の接続駅として有名でしたから、御存知の方も多いかと存じます。上野発直江津行きの夜行急行「妙高号」ナンてのも有りましたナ。

ですが合併して明らかに貧乏籤を引かされた様で、JR直江津駅前の寂れたコト。乗り換え待ち時間が存分に有り、暇潰しに歩いた学生時分の貧乏旅行の時も寂れてましたが、最近何度か訪ねて尚更の寂れっぷりに驚くばかり。

幹線鉄道の接続駅なのに、北陸新幹線の駅はココにゃ出来ないらしく、直江津がより一層寂れてしまうかと思うと残念極まりございませんが、コレも時代の流れナンでしょう。栄枯盛衰を繰り返すのが、人や街・全ての物事の定理。


いやぁ寂れたネ、JR直江津駅前の商店街。駅が建て変って新しく成っただけに、駅前通りの荒涼感が尚更目立ちます。あの賑わいは今何処

ですが古くから栄えた街にゃ不思議な物が大抵在り、ソレが変らずに残ってたりしますンで、私メの様な「珍しいモノ」好きにゃ堪らない。尤も残ってると云うコトは根強いファンが居るからで、ソレを不思議な物扱いしたら失礼ですが。

直江津駅が古い駅舎だった頃、ホームの「立ち食いそば屋」で「中か(和風中華そば)」なる不思議なモンを売ってました。ホームだけじゃ無く、駅前のそば屋でも同じモンを出してまして、「似たモンを知ってる」と驚いた記憶が有る。

私メの育った静岡市の表玄関「JR静岡駅」在来線ホームの立ち食いそば屋の、「和風ラーメン」なる代物にソックリ。中華麺を使ってるからラーメンの心算ナンでしょうが、掛けるスープは関東風の「そばつゆ」。大変なアンバランス。

ココのは一歩進めて「天麩羅」「山菜」まで選べると来てますンで、完全にフツーの料理扱いの様ですが。駅新築に伴いホームのお店は消えましたが、駅前の店が移転してましたンで、「中か」を久し振りに食べて喜ぶ私メでした。

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★明日も「新潟県上越市直江津」のブラブラ散歩です★

(参考リンク)
★「上杉謙信公ゆかりの地・上越市」上越観光ネットHP
http://www.joetsu-kanko.net/
★「港周辺の観光情報」直江津港湾協会HP
http://www.naoetsu-port.jp/ss
★「ラーメンなの?静岡駅ホーム『富士見そば』」しんしんやってみようブログ
http://goshinshin.exblog.jp/7775673/
★「塚田そば店@新潟県上越市」拉麺武芸帳ブログ
http://takasakisilense.cocolog-nifty.com/takasakisilence/2010/05/post-9478.html

(姫路駅にも「駅そば」と云う似たモンが有りますが、向うは上方うどんの汁
)

コレが直江津のチープな名物「中か(和風中華そば)」天麩羅のせ。中華麺なのを除けば関東風の駅そば・駅うどんとナンの変わり無く、笑っちゃう位にフツーの食べ物です。市民に当り前として親しまれてるみたい




| 2011.09.06 Tuesday (08:39) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
613 【やきそば32】糸魚川ブラック焼きそば


糸魚川市・天津神社。境内社の奴奈川神社と共に「越後一宮」を称します。西暦百三十年頃の創建らしいンで、恐ろしく古いお社でございます

東日本大震災の被災者の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く復興成ります事を期待してます。今はカラ元気を出して乗り切ろう

新潟・糸魚川市のブラブラ散歩です。以前来た時は少しも気にしなかったンですが、駅前のロータリー傍に女性の銅像が建って居る。この人は随分と古い格好して居られ、説明を読んで見ると「奴奈川(ぬなかわ)姫」と書いて有る。

ナント古事記に出て来られる女神様で、古代のココら辺を治めて居た部族の長にして、賢くて美しい事で全国に知られて居たらしい。天照大神サマや卑弥呼サンを初めとして、古代日本は女性が治めてる事が多かったンでしょう。

その噂を聞き、一方的に恋焦がれたのが大国主命(おおくにぬしのみこと)サマ。出雲大社の神様でございます。大国サマは出雲(島根県)から船に乗り、糸魚川まで押し掛けて来た。大国サマは恋歌を詠み、二人は結ばれた・・。

と、古事記ではコウ云う事に成ってます。処が糸魚川の伝承じゃ未だ続きが有る。二人の間には珠の様な、そして随分ヤンチャな男の子が生まれた。ソレが日本最強の暴神として知られた、建御名方神(たけみなかたのかみ)


JR糸魚川駅前に建つ「奴奈川姫」サマ。「奴奈川」とは信州・白馬村が源流で、糸魚川市で日本海に注ぐ一級河川「姫川」のコトらしいですヨ

建御名方神サマと云えば、信州(長野県)の一宮「諏訪大社」の神様ですゼ。九州の方から攻め寄せて来た天照大神サマ勢力(天津神)と、在来から居た大国主命サマ勢力(国津神)が日本を巡って争った時に、大暴れした神様。

そして建御名方神サマは破れて諏訪に閉じ込められた‥と理解してたンですが、おっ母サンはココの人だったのか。伝承じゃ糸魚川から白馬を通り、諏訪に入ったとされてる様です。確かにココは、諏訪方面への塩の道の基点だ。

諏訪大社の神事「御柱祭」がエラク乱暴な様に、奴奈川姫を祀る糸魚川・天津神社のお祭りも「お神輿をブツけ合う」乱暴なモンだそうで、コリャおっ母サンの血かも知れませんナ。如何せん神話や伝承の世界のお話ですけれど。

信州じゃ「謙信の塩贈り」の故事から?「塩漬けイカ」が矢鱈好きですが、昔は糸魚川でイカは塩漬けにされ「塩の道を通り」諏訪方面へ運ばれた筈。イカ墨入りの焼きそばを食べ乍ら、信州と糸魚川の因縁を考えてた私メですヨ。

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★明日は「ブラジルの珍しいパン」を味わいます★

(参考リンク)
★「世界ジオパークのまち・いといがわ」糸魚川市観光協会HP
http://nunagawa.ne.jp/
★「奴奈川姫伝説」糸魚川市観光協会HP
http://nunagawa.ne.jp/kankou/index8.html
★「越後一宮/天津神社・奴奈川神社」おみやさんCOM HP
http://m.omiyasan.com/303.html
★「糸魚川ブラック焼きそば」糸魚川市役所HP
http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=4881

(関連する記事)
★「目次 【やきそば】シリーズ」
http://rifuh.jugem.jp/?cid=33

(奴奈川姫伝説がキッカケに成って、この街じゃヒスイが産出し始めたらしい
)

町興しの為に新規開発された「B級グルメ」なるモノは、私ぁ正直好きじゃ無いンですが、この「糸魚川ブラック焼きそば」は意外に美味しかったです。チョット油っぽいのが難点ですが、イカ墨はクドクなかったですねぇ




| 2011.06.23 Thursday (08:30) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
612 【名物パン46】信州ミルクパンの北限?・・糸魚川


糸魚川駅近くの「雁木通り」で目立つのは、立派な構えの「京屋」と云う冠婚葬祭用具屋サン。手前の分店が御祝儀、奥の本店が不祝儀らしい

東日本大震災の被災者の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く復興成ります事を期待してます。今はカラ元気を出して乗り切ろう

私メは静岡市で少年時代を過ごしましたが、小学生ってまず郷土史を教わりますナ。例えば「我が街はコウ云う歴史が有る」とか「コウ云う偉人が出た」とか教わる訳で、思えばアレで「徳川家康公はエライ」と徹底的に仕込まれた。

大体が静岡市ナンてのは、家康公が「大御所」として日本を牛耳ってた約十年間が最大の栄光だった訳で、「実質的な首都だった」と云う誇りだけで暮らしてる様なトコが有りますから、ドウしても家康公を持ち上げる事に成ります。

「三つ子の魂、百までも」で、未だに私メは絶対的に徳川御本家を信仰して居りますが、もう一つ「自慢出来そうなコト」を教わった。ソレは「糸魚川静岡構造線」と云う日本最大の「地面の裂け目」が、静岡市を通って居るらしいのヨ。

ソレが一体ナンなのか?未だに良く判ってないンですが、とにかく凄い!この構造線上に日本アルプスが聳え、東日本(の地面)と西日本(の地面)が押しくら饅頭してると教わった。ほぉ成る程。処で糸魚川(いといがわ)ってナニ?


「雁木通り」京屋サンのお向い辺り。冬の豪雪時にも買い物客が自在に通行出来る様、立派な屋根が歩道に掛けられてます。夏は涼しいです

新潟県の最西部。富山との県境に在るのが糸魚川市、人口五万弱の静かな街。海岸でヒスイが拾える事でも有名な、構造線で静岡市とは真反対の日本海沿いに在るトコですネ。夏は猛烈に暑く、冬は猛烈に寒いと云う大変な市。

本州は構造線の辺りが一番厚みが有りますンで、静岡に居た時分は糸魚川に行く事はまず有るまいと思ってましたが、バイクに乗る様に成ってから一体何度行ったやら。「裂け目の北端・南端」と云うンで、妙に気に成るンですヨ。

しかもこの街を流れる「姫川」の源流、長野・白馬村に(イロイロ有って)私ぁ住んでた時期も有ったりし、その時は「冬の日本海を観に」度々参りましたナ。暴風吹き荒れる日本海を見て、「おぉ演歌だ」と歓んでたンだから大馬鹿者。

私ぁ「(ヒスイを運ンで来る)姫川」が市名の由来と思ってましたが、ドウやら違うらしい。「糸魚(イトヨ)」と云う、清流じゃ無いと生きられない魚の棲む川が有ったらしい。今回初めて知りましたが、同じ清流でも姫川じゃ無かったのか。

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★明日も「新潟県糸魚川市」のブラブラ散歩です★

(参考リンク)
★「いといがわ観光ガイド」糸魚川市役所HP
http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=2693
★「雁木通り/糸魚川本町」古い町並みHP
http://matinami.o.oo7.jp/kousinetu/itoigawa-honmati.html
★「糸魚川限定バタバタ茶を飲んでみた」icoro HP
http://www.icoro.com/200901202643.html
★「レトロ・・糸魚川の牛乳パン」ほぼ・・食いモンだらけのブログ
http://blog.emachi.co.jp/kandonuon/diary_detail/00000626560/

(糸魚川にも北陸新幹線の駅が出来るらしく、ただいま盛大に工事中でした
)

糸魚川だけの和風カプチーノ・振って飲む「バタバタ茶」と、ココにも有った信州ミルクパン「イノヤの牛乳パン」。不思議なモンが結構有ります




| 2011.06.22 Wednesday (08:11) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
583 【名物パン44】豪雪対策とサンドパン・・高田


雪国の道はとても赤い。コレは融雪パイプから出る赤錆が付着したモノで、縦型の信号機と同様に温暖な地域ではまず見られない独自なモノ

東日本大震災の被災者の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く復興成ります事を期待してます。今はカラ元気を出して乗り切ろう

高田城に引き続き、新潟県西部の上越市高田の街をブラブラ散歩です。昨日も触れましたが、ココはかつて高田市と云う独立した自治体で、北隣りの直江津市と合併し、昭和四十六年に名前が変ったトコ。古くから栄えた街です。

今回の地震と津波で壊滅的被害を受けた「岩手・陸前高田市」を初め、日本中に「OO高田市」と云うトコは多いですが、ソレはこの旧高田市と区別する為に、敢えて旧国名を被せたモノばかり。高田市の本家はコチラでございます。

互いに牽制し合ってるのか?本家が消滅してから随分経つのに、律儀なトコばかりでございますが、聞けば本家が復活するかも知れないとか。ソレは現在「長野止まりの北陸新幹線」が、近々延伸する為だと私メは聞きましたヨ。

ココには「上越駅」が出来るらしいンですが、「上越新幹線」と「北陸新幹線上越行き」の二つが走ってヤヤコシク成る為だとか。上越新幹線は「上州・群馬と越後・新潟」からの命名。上越市は「京都に近い(=上)越後」からの命名。


JR高田駅前の商店街は、綺麗に整備された最新型「雁木」が通路に被さってます。エラク立派ですが、郊外に負けた?行き交う人は少ない・・

果たしてホントに復活するかドウかは地元次第ですが、地理好きには興味有るお噂。また地理好きに興味在ると云えば、商店街を覆う「雁木(がんぎ)」でございますネ。日本有数の豪雪地域に相応しい、通路の屋根でございます。

明治時代に雪が降り過ぎて街は完全に沈み、「この下が高田」と云う標識が出されたと云う、ホントかウソか判らん逸話の有るトコですから、真冬に備えて通路をしっかりガードして置かないと、市民の往来が出来なく成ってしまう。

屋根と建物が一体化した(=建物の一階部分を通路として開放した)「造り込み雁木」と、屋根と建物が独立した「落し込み雁木」の二つが有ります。手入れの楽な「落し込み」方式が主流だソウですが、何れにもせよ難儀なコトで。

「夏過し易い」様に建てられるのがフツーの日本家屋ですが、所変れば常識変る。雁木上部(屋根裏)に除雪用具が仕舞われてるトコを多く見受けましたが、ソコまでして住みたい「素晴らしいナニか」が雪国にゃ有るンでしょうナ。

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★明日は「ブラジルの軽食」を久し振りに作ってみます★

(参考リンク)
★「ホンチョウ ウェブ!」上越市本町商店街ポータルサイトHP
http://joetsu.honcho.jp/
★「日本一の雁木の町並み・高田」まちあるきの考古学HP
http://www3.koutaro.name/machi/takada.htm
★「雁木を活かしたまちづくり等 新潟県上越市」都市みらい推進機構HP
http://www.toshimirai.jp/machidukuri/w6_joetsu.html
★「サンドパンは新潟県だけのご当地B級グルメ」上越タウンジャーナルHP
http://www.joetsutj.com/archives/51715221.html

(雪の降らない静岡市で育った人間からすると、雁木の必要な状況が恐い!
)

一見ナンて事ないコッペパンですが、コレが上越市民のソウルフード「サンドパン」。色んなメーカーから出されてる様ですが、最大手()の小竹製菓サンの商品を。中身のバタークリームが懐かしい味で嬉しい




| 2011.05.26 Thursday (07:48) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
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