能登地震で被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます
拙宅のある都内は今冬初の纏まった降雪が昨日ありましたが、その顛末は次回ご案内するコトにして今回は前回に引き続き、先月末に参りましたお伊勢参りのお噂を。伊勢神宮にゃ内外二つの正宮が在り、両方詣でるなら外→内の順が宜しいとされてますンで外宮(豊受大神宮)さまを詣でた後、内宮(皇大神宮)さまにも参らんとその鳥居前町・おはらい町へ入れば、ご覧通りの大変な賑わい
四日市で旧東海道から分かれる伊勢街道(参宮街道)の終点・宇治橋手前の八百mほどがおはらい町で、全国から集まった参宮客に御師(ツアーコンダクター的な神職)が神楽を舞ったり清めのお祓いをして持て成したンでソウ呼ばれたと聞きますが、中ほどの赤福本店(一枚上の画像)辺りから混雑具合が増して行き、宇治橋が近付くとこんな有様・・三重県内で一番混み合うトコなのに納得
尤もおかげ横丁も高度成長期は参拝客が寄り付かず、閑古鳥が盛大に鳴いてた様ですが・・ソレじゃ駄目だと平成初めに切妻家屋の並ぶ伝統的な町並みへの再生を図り、年間二十万まで減ってた入込客を五百万人まで増やしたンだとか。雑踏の中で聞こえる言葉で判断するとその殆どは関西の方の様で、正直ナニ地方なのか判らなくなりがちの三重県も確かに関西!改めて実感致しますヨ
五十鈴川に架かる宇治橋を渡れば内宮の神苑で、俗世から聖界へ入った訳ですが・・御手洗場(みたらしば)に降りて川を覗けば、一体ダレ?水の中にお賽銭を投げ入れてるのは!そもそも伊勢神宮は外宮・内宮共に「私幣(お賽銭)禁止」のお社で、お供えして良いのは皇室の方々のみ。また御御籤が両宮に存在しないのも、下々が個人的な吉凶の占いを願うのは畏れ多いと憚られてるから
経営安定の為と言ったら叱られますが、万事ソフトな対応をして下さる社寺だらけの中、そんな厳しくせんでもとお思いかも知れませんが、朝廷が定めた二十二社(全国の著名神社ベスト22)の上に位置される、正に日本一の格式を持つ神社だからこそ「守るべきは守らにゃ成らぬ」。だから外宮の風宮さまと同じく、蒙古来襲の時に神風を吹かせたとされる風日祈宮さまでも祈るばかり
ま、神社は何かを叶えて下さいと願うトコじゃ無く、頑張りますンでどうかお見守り下さいと約束をし、途中経過や結果の報告をしに行くトコだと私ぁ思って居りますンで、感謝の気持ちの現し方はお社ごとの仕来りに従うのが宜しかろうと存じますが。ソレにしてもおはらい町に負けぬ位に雑踏する境内ですが、少し逸れれば空いてる参道も在る・・なるべくソチラを通って奥へ進まん
そして内宮の正宮前へ。祀られてるのは皇室の祖神にして日本神道の最高神たる天照大御神さまで、太陽神や農耕神・機織神など多様な神格をお持ちの女神ですが、前回参って以来九年の長きに渡って詣でなきゃ詣でなきゃと願い続け、漸くソレが叶ったンでココまで来れたのに感無量。さぁ私ぁ頑張りましたゼとご報告しに、この階段を登らなきゃ・・因みにコレより先は撮影禁止です
一体ナニのご報告に参ったかと云えば、一時は死をも覚悟した大病を何とか乗り越え寛解に至り、未だ服薬してますが小康を保ち続けてるコト。病封じで知られたお寺はもちろんマリア様・アッラーの神さま・道教の神さま。地元の氏神・郷里の鎮守に二十二社筆頭の上賀茂さまに下鴨さま等々アチコチで治して下さいと願掛けしましたが、結局遠くから縋ったのはお伊勢さんだった様な
但し完治せぬ病ですンで気を抜いたら再発しかねず、日々続けてる青空療法でソレを防ぐしかないのが残念ですが、コレからも頑張りますンでお見守り下さいませと改めて約束し、いつかまた参りますと正宮前から下がりましたが、もう一ヶ所詣でなきゃ成らぬのがおはらい町の氏神「足神さん」こと宇治神社さま。足の疲労平癒に御加護ありと古くから評判のお社で、アテネ五輪の女子マラソン選手・野口みずきさん(伊勢市出身)がココに願掛けして金メダルを得たとも聞きますが、お日様を浴びながら日々歩くのが青空療法で、太陽神の天照大御神さまと足神さん二柱のお力を賜らないとソレは続けられぬ・・頑張りますンで宜しく頼みます
★次回は「東京都北区飛鳥山」への訪問記です★
(参考リンク)
★「いまこそ、伊勢。」伊勢市観光協会HP
★「伊勢志摩観光ナビ」伊勢志摩観光コンベンション機構HP
★「らくらく伊勢もうで」伊勢地域観光交通対策協議会HP
★「伊勢講座」伊勢市観光協会HP
★「【伊勢神宮周辺観光】ここにも行くべき!おすすめスポット17選」旅色HP
★「住む人も来る人もみんな大切 伊勢おはらい町」伊勢おはらい町会議HP
★「もう一度、伊勢を心の故郷に!お伊勢参りの歴史とおはらい町再生物語」マルコメ発酵美食HP
★「ようこそ、伊勢の神宮へ」伊勢神宮HP
★「伊勢神宮を回る」観光三重 三重県観光連盟HP
★「特集・伊勢神宮 〜神宮を深く知る〜」伊勢志摩観光コンベンション機構HP
★「豊受⼤神宮(内宮)」伊勢神宮HP
★「伊勢神宮のルーツを古事記からひも解く 伊勢神宮入門-1」Discover Japan HP
★「伊勢神宮の『ギモン』と『ふしぎ』」伊勢神宮HP
★「【三重・伊勢神宮内宮】正宮でお賽銭はNG!参拝するなら知っておきたいルール」ノバプロ神社HP
★「皇大神宮(伊勢神宮 内宮)の参拝ルートを解説」寺社巡り.cоm HP
★「宇治橋・五十鈴川」伊勢神宮HP
★「風日祈宮(皇大神宮別宮)」伊勢市観光協会HP
★「正宮 皇大神宮」伊勢神宮HP
★「天照大御神とはどんな神様??『なぜ天照大御神が日本の最高上級神??』」神社・寺・御朱印めぐり.cоm HP
★「伊勢神宮の内宮さまの鳥居前町『宇治』をお守りくださる氏神さま」宇治神社(足神さん)HP
★「宇治神社 伊勢 ご利益あり!五輪金メダル獲得!『足神さん』は、陸上選手の聖地である!」いにしえの都HP
★「伊勢名物 赤福」赤福HP
★「伊勢名物 赤福とは?300年以上続く歴史、赤福餅の種類を紹介します!」三重県観光連盟HP
★「赤福ぜんざい」赤福HP
★「関西のぜんざい、関東ではおしるこ 呼び方なぜ違う」日本経済新聞HP
★「伊勢参りの定番 赤福と赤福ぜんざい」ぐふとく!ブログ
(関連する記事)
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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(確かに三重は愛知の隣りですが、言葉や習慣は絶対に関西です)
伊勢の人はお餅がホント好きな様で、おはらい町は餅屋さんだらけ・・餅の廻りに餡子を絡めたおはぎタイプや餡子を餅の中に入れた大福タイプと様々ありますが、前者の代表と云えばやっぱり赤福!京都や大阪・名古屋の駅や空港のお土産コーナーでも箱入りの赤福が山積みされ、皆さんソレを大量に買われますンで毎回私ぁビックリしてますが、宝永四年(1707)創業の老舗・赤福さんの本店が在るのがおはらい町。私メだとて嫌いじゃないンで昨年暮れは白黒赤福をご紹介しましたし、まだ残暑が続いてた昨秋は赤福氷も根多にしてますが、今回は冬しか味わえない「赤福ぜんざい」を。ぜんざいと云うと私メら東夷は「汁気の少ない粒あんのお汁粉」を想像しますが、同じぜんざい(善哉)でも関東と関西じゃ全く違い、関西のソレは「粒あんの汁粉で汁気は多め」だから初め面喰いましたネ。因みに関西のお汁粉は「こし餡の汁物」ですし、関東風のぜんざいを向うじゃ亀山と呼ぶから尚更驚きますが、東と西じゃ違うと理解してしまえば怖くは無く、伊勢は関西の一部だから赤福ぜんざいもきっとソウだろうと思い、本店で頼んでみましたら確かに「粒あんの汁粉で汁気は多め」が出て来ましたヨ。但し前出の赤福氷にゃ赤福そのものが入ってたのに対し、コチラはお餅からして赤福用のとは違って焼きたての角餅が二つ入り。甘さもほどほどで苦手な方でも大丈夫じゃ無いかしらん。むしろ闘病してた内に釈界随一の甘党に成ってしまった私メにゃ足りない位で、フツーの赤福まで食べてしまった程ですが、この赤福ぜんざいは最初「赤福しるこ」として売り出されてたとかで、その頃は関東風の汁粉だったのか関西風の汁粉だったのか気に成りますナ。夏は冷やしぜんざいも出されてるソウです