フェイスブックに加え、ツイッターも始めました。神田鯉風で検索を!
中山道六十九次の第三十七番宿「木曽福島」は、昭和二年(1927)の大火で宿場の殆どを焼失してますが・・駅に近い高台の「上の段」地区だけは江戸時代末期の建物が奇跡的に残り、昔の面影を感じるコトが
毎度ご覧戴いてます拙ブログ旅日記、四日ぶりの更新です。数日前に私メの独演会が有りまして、その根多浚いに注力してたコトと、終わった後はスッカリ気が抜けてダラけてしまいまして・・ホント草臥れましたネ。
三月も半ばを過ぎてポカポカ陽気が多く成り、都内じゃソメイヨシノが開花した位なのに・・なぜか独演会当日はエラク寒く、お客入りが悲惨だったり、正直不出来な高座だったとか反省ばかり。ドウしてなのかしらん。
ま、根多に関しては問題点がハッキリしましたンで、ソレを直してより良いモノにするしか有りませんが、お天気だけはドウにも成らぬ。全く春は全てが気紛れでエラク極端で、実際その日に成らないと判りませんナ。
中山道の木曽路十一宿は中央アルプスと北アルプスに挟まれた細長い谷で、福島宿から良く見えてたのは「木曽駒ヶ岳(2956m)」かナ?反対側の伊那谷からなら判りますが、木曽からだと自信が有りません
さて中断前にご案内してた、まだ春浅き信濃路への旅。塩尻・松本と中信地方の真ん中辺りへ参りましたが、その時は信州だけが目的地じゃ無く、名古屋でおエライ先生とお会いせねばならず・・中央西線で南へ。
処がお約束まで随分余裕が有り、このままだと早く着き過ぎてしまう。行くだけ行ってブラついてても良いけれど、名古屋にゃ時折参ってますし、列車は木曽路を折角通り抜けますンで・・途中下車でもしましょうかナ。
てな訳で改札を通ったのは、木曽じゃ最大の街「福島」。と言っても木曽谷全体で三万人に満たず、その三割弱がココの住人と云っても多寡は知れてますヨ。名前が全国に知られてる割りに、木曽って少ないのネ。
福島の街中を流れるのは、岐阜・愛知・三重県を通って伊勢湾へ向かう「木曽川」。下流じゃ悠々たる大河に成りますが、源に近いこの辺りじゃ結構キレイな清流で、河川敷に降りれる親水公園まで在りました
木曽福島へ参るのは二年ぶり、前回も三月でしたが・・あの時は名古屋から松本へ向かう途中で、旅の向きが全く逆。ついでに言うとお天気も全く逆で、二年前は戻り雪が激しく舞ってましたが・・今回は正直暑い!
勿論ソレなりに暖かい格好をしてますし、大荷物を背負って谷間の宿場町を歩き廻ったから暑かった訳ですが、ドカドカ降ってる時に参ったコトも有りますンで、春先の木曽って雪のイメージしか無い!チト極端か?
聞けば今冬は大して降らなかったらしく、地元の方にしてもイメージ外れだったとか。後先のコトは知りませんが、取り敢えず通り縋りの旅人としては晴れてる方が有難く、何度も来てるから見知ってる道をブラブラと。
前回は雪化粧だった、木曽代官・山村氏のお屋敷へ。木曽義仲公の後胤を称する戦国大名・木曽氏の元家老で、尾張藩から美林で知られた木曽谷全てを任されてた山村氏は、下手な大名より富裕だったとか
良くも悪くも変わって無い・・旧福島町役場跡に建ててた図書館が完成してましたが、街中に貼られてるポスターは違う。ソレは木曽出身の小結「御嶽海」関のモノで、「祝!三役」だったのが今は「祝!初優勝」に。
ソレは昨夏の名古屋場所、江戸時代の大関・雷電以来・・信州人としては二百八年ぶりの幕内優勝!私ぁ雷電の講談を良く読みますし、福島の街中のポスターでその名前を知ってたから、我が事の様に大喜び。
つい先日までの春場所じゃ負け越しちゃいましたが、まだ若いからいずれ番付は頂点まで上るかも。優勝した時は日頃静かなこの街が、大盛り上がりしたンだろうナと思いつつ、汗を拭き拭き歩いた木曽路でした。
コレは木曽福島駅構内に貼られてたモノですが、何十年も幕内力士の居なかった信州。その端っこの木曽谷から優勝力士が出たンだから大ゴトで、その四股名が地元の名岳・御嶽山に因んだモノとなりゃ喜びは大変なモノ。場所が始まると応援バスが毎日出るらしく、郷土の星を地元総出の大声援で励ましてますナ。横綱まで是非上がって下さいませ
(参考リンク)
★「わくわくする私に戻れる場所」木曽おんたけ観光局HP
★「木曽路.com」木曽観光連盟HP
★「こころのふるさと"木曽路"中山道」木曽風景街道推進協議会HP
★「木曽ってどんなところ?」木曽ショップHP
★「木曽福島」佳景探訪HP
★「福島宿を探る」木曽おんたけ観光局HP
★「木曽駒ヶ岳」木曽おんたけ観光局HP
★「山村代官屋敷 約280年間木曽谷を守ったお代官様の御屋敷跡」E−CURE HP
★「頑張れ御嶽海関」上松町観光ガイドHP
★「御嶽海、初優勝…新伝説だ雷電以来長野県勢208年ぶり頂点」スポーツ報知HP
★「あやさんぽ 〜どこか近場へ行きたい75☆御嶽海関の優勝報告会〜」是より木曽路ブログ
★「木曽伝統漬物「すんき」徹底大解剖!」木曽ショップHP
★「霜が降りたら『すんき』のシーズンですよ!」長野県のおいしい食べ方・JA長野県HP
★「開田高原振興公社 木曽町漬物加工所」Do Chubu HP
(関連する記事)
★「163 【お魚料理06】信州で烏賊は塩に漬かる」
★「881 【団子饅頭35】春まだ浅き南木曽町と『五平餅』」
★「882 【名物パン68】義仲公と木曽福島『牛乳パン』」
★「1021 【団子饅頭42】旭日将軍の故郷で『ほうば巻』‥木曽」
★「1022 【保存食品24】珍品『すんき漬け』と昔のままの宿場町‥奈良井」
★「1023 【揚げモン39】『山賊焼き』のルーツは何処?‥塩尻」
★「2116 【スイーツ152】塩の道の終点で『塩羊羹』を・・塩尻」
★「2580 【スイーツ208】昔のままの宿場で『さるなしソフト』を・・奈良井」
★「2769 【名物パン320】名残り雪の木曽路で『牛乳パン』を・・木曽福島」
★「3323 【麺類色々339】極寒の街!真冬の松本城と『すんきそば』」
★「3372 【やきそば375】卒業メッセージと『信州蕎麦店の山賊焼きそば』・・塩尻」
★「3373 【麺類色々349】上雪降って春が来る松本で『特上葉わさび蕎麦』を」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(御嶽海が優勝した時、木曽じゃ祝いの半額セールが行われたとか)
山国には山国なりの知恵から生み出された伝統食品が結構有りますが、全国で木曽にしか無いのが「すんき漬け」。御嶽山の麓・開田高原で採れる赤かぶを良く洗って細かく切って漬けたモノですが、木曽は山ン中だから昔は塩が容易に手に入らず、ならばと塩を全く使わないで菜っぱ自身が持つ乳酸菌の発酵だけで漬け込んだ珍しいモノ。晩秋から冬がシーズンですが・・信州の春は遅いからまだ大丈夫。ほんの少し酸っぱいですが、基本的に味が無いンで食べる時に自分で味付けする必要が。ですが慣れると美味しいし、何しろ身体に良いンです