足利御嶽神社境内の「岡田のパンヂュウ」の屋台。今日も結構な行列
私らの芸は「講談」もしくは「講釈」と現在は言われるンですが、むかしは違う言い方をして居たらしいのヨ。どうも「太平記読み」と言われてた様ですナ。「太閤記」じゃないですヨ、「太平記」です!!室町幕府創建期のお話ですなぁ。
「ひとつ前の時代」と云うのは「現存する利害関係者が少ない」だけに誰もが安心出来る様でして、江戸時代初期の「講談という芸」が確立していく頃には室町時代のお噺が好まれたらしいンですヨ。お芝居の忠臣蔵ナンかもそう。
疲弊し汚職はびこる鎌倉幕府・北条執権家を倒し、新しい時代を作ろうとした二人の英雄。「王政復古」を目指した後醍醐帝と、「源氏の復権」を目指した足利尊氏公。二人は協力して幕府を倒し、新たな体制を京の都に築きます。
処が後醍醐帝は公家中心の復古的な独裁体制に。尊氏公はそれに対抗し自ら擁立した北朝方の勅許で武家の政権「室町幕府」を京都に建て、南朝吉野山の後醍醐帝方との長い長い抗争が続く、と云うストーリーなんです。
これが噂さのパンヂュウ。中の餡子が少し甘じょっぱくてナンとも美味
戦前の天皇制賛否の頃は、後醍醐帝へ平気に楯突いた尊氏公はどうにも肯定し辛い様でして、云うならば「国賊」同然の扱いを受けて居た訳ですヨ。ですが歴史ってぇのは、時代時代でその受け取り方は変わるモノですから。
足利家は清和源氏の傍流で、本拠地は下野国(しもつけのくに)足利ノ荘。現在の栃木県足利市、日本最古の大学・足利学校や、足利家の氏寺・鑁阿寺(ばんなじ)も在る歴史の街。相田みつをさんもこの街の出身です。
その足利学校の近くの神社の境内に、「岡田のパンヂュウ」と云う小さな今川焼きの屋台が有るンです。既に八十年以上続いているお店らしく、二代目のご夫婦と三代目の息子さんとでいつもテキパキと焼いてます。
名前の通り「パン」と「まんじゅう」を足して割った様な食べ物でして、足利で知らぬ者は居ないらしい。そんなに甘過ぎないンで左党でも大丈夫ですヨ。何度行っても行列に成ってて大繁盛、これからも作り続けて貰いたいです。
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★明日は「秋田の名物料理」を作ってみます★
(参考リンク)
★「行列の出来る足利庶民の味!」情報マーケットポータルHP
http://www.johomarket.com/blog/report/blog10276.html
★「渡良瀬橋のある町 足利」HP
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kuribun/
(だいたい時速五百個位の体制で、本当にテキパキ焼いてらっしゃいます)
073 【今川焼き01】足利名物パンヂュウは一個三十円
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