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上町台地の西麓・下寺町を通る、松屋町(まっちゃまち)筋の南のどん突き(突き当たり)に今春出来たばかりなのが、新しいスタイルの宿坊をコンセプトとして掲げる「和空(わくう)下寺町」。今宵はココにお泊りです
東京在住の寄席芸人で有りながら、灼熱の大阪市内をテクテク歩く私メです。夏らしい陽射しに余り恵まれぬ今夏の都内と違い、上方のお天道サマは例年通りに手加減無しのフルパワーの様で、暑くて堪りません。
こんな時はさっさと宿に入ってシャワーでも浴び、夕食がてら多少涼しくなってから夜のお散歩へ参りたいモノですが、人によってはホテルに着いたら外にゃ行かず、ソコん中だけでゆっくり過ごしたい方も居られる。
回遊魚よろしく動き廻って居たい私メにゃ無理ですが、ソレはソレで一つの旅のスタイル。長い夜の過ごし方は人それぞれで、強要されない限り御随意に・・また明朝お会い致しましょ。ワシは勝手に遊びに行くンや!
宿泊者一同が揃っての夕食の後、近くのお寺の若いお坊さん(?)の指導の元、般若心経の読経と写経などを!前座の頃は筆上手と褒められてた私メなのに、久し振りだと・・字が下手に成りましたネ。情けなや
処がこの夜は余り自由が許されぬ。何しろホテルでも無けりゃ旅館でも無く、民宿でも無けりゃ民泊でも無い。勿論カプセルや拘置所でも無い不思議なお宿。敢えて云うなら・・宿坊?但しお寺がしてる訳でも無い。
一般に宿坊とは、神社仏閣が修行者や参拝者の為に境内の一部を宿舎として提供してるモノで、私メも何度か泊まらせて戴いたコトが有りますが、元々が宿屋じゃ無いだけに、余り心地良いトコじゃ無いですナ。
ソリャ当り前で、神聖な場にサービスを求める方が間違ってますが、私メみたいにお宿を寝る場所としか考えて無い輩と違い、例え宿坊だろうと快適にゆっくり過ごしたい方々も居られる!特に妙齢のおなご共は。
下寺町から上本町・阿倍野へかけた辺りは、大阪じゃ一番大きな寺町だったりしますが、その中心は「荒陵山金光明四天王大護国寺(いわゆる四天王寺)」サン。聖徳太子サマが建立された、日本最古のお寺です
最近は御朱印集めを楽しむ女子は随分多く、また日本らしさを感じようと云う外国人観光客も含め、寺社観光は全国でエラク盛り上がってますネ。私メも寺旅先で社巡りを良くするンで、その増加ぶりに驚いてます。
宿坊に泊まろうと云う人も多く、有名寺社が運営するソレも増えてると聞きますが、如何せん敷居はまだ高いですし、宗教は宿屋が本業じゃ無いモンで、おなご共の喜ぶキメ細かいサービスが出来るモノでも無し。
ですが折角のブーム。なるべく敷居を低くして、快適な環境で宗教に親しんで貰いたい。だから寺社側が直接するンじゃ無く、積極的に手伝うと云う形で民間に「宿坊みたいなホテル」を任せる。そんなお宿の様。
和空の宿泊者は普段は「勝鬘院(しょうまんいん、大阪の愛染さん)」で早朝施餓鬼に臨むソウですが、この朝は四天王寺・五智光院(国の重要文化財)で月に二度だけの早朝座禅へ。堂内での撮影は控えました
ソコに不思議な御縁でお招き戴まして、真夏の大阪は暑いだろうと思えども、新しいコンセプトの宿坊とは面白そう。見聞が拡がるかも知れぬし、ドウせ暇だから行ってみましょと・・はるばる東京から。酔狂ですゼ。
上本町に大阪での定宿が在りますンで、隣接する下寺町界隈の地理は良く判ってます。迷わず歩いてお宿に早々到着し、精進料理の夕食に写経と夜のプログラム。宿泊者は三〜五十代のOL風な女性が殆ど。
成るほど、こう云う層がターゲットなのネ。本当の宿坊より快適だし戒律は厳しく無いし、或る程度の雰囲気を楽しめる。コレを入口に寺社観光に親しんで貰いたい・・コリャ三方良しの発想だと、感心した私メです。
座禅を組むンですから早朝の堂内は静かそのモノで、激しい蝉の音が聴こえて来るばかり・・偶にゃ一心に瞑想に耽るのも宜しいモノですヨ。お堂から出て来ると、真夏の蒼天に突き立つ「四天王寺五重塔」と「あべのハルカス」の姿がクッキリと。今日もまた暑い一日に成りソウです
(参考リンク)
★「ASIAN GATEWAY」OSAKA−INFO 大阪観光局HP
★「大阪名物・上町台地」上町台地マイルドHOPEゾーン協議会HP
★「上六・上本町・上町台地」上六うえいくネットHP
★「2000年の時の流れを現在に伝える大阪・上町台地」大阪市内にある『山の手』上町台地ステキ探訪HP
★「下寺町」大阪市天王寺区役所HP
★「なぜ大阪にはこんなに寺が多いのか」NIKKEI STYLE HP
★「ひとりでも多くの方に寺社に足を運んでいただくために」全国寺社観光協会HP
★「社寺隆昌 宿坊に泊まる、伝統文化に触れ、日本を深く理解する。」和空プロジェクトHP
★「歴史深い町、大阪・下寺町に佇む宿坊」和空 下寺町HP
★「修行体験」和空 下寺町HP
★「和空 下寺町に泊まってきました」minitsuku magazine HP
★「日本最初の官寺」和宗総本山 四天王寺HP
★「四天宝・・四天王寺に行ってだいぶ頭がスッキリした!座禅体験レポ」CROOZ blog
★「精進料理」和空 下寺町HP
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★「1533 【スイーツ92】『パインアメ』を元祖大阪谷町で」
★「1596 【名物パン164】一頭地抜けた天才と『ソフトフレッシュ』・・谷町筋」
★「1640 【名物パン172】間もなく開業!あべのハルカスと『ロマンスモア』」
★「1972 【麺類色々154】『ホルモンうどん』と観光地化した新世界」
★「2270 【麺類色々195】『シチューうどん』と雨夜の通天閣」
★「2290 【保存食品55】聖徳太子のお寺と『泉州水なす』・・天王寺」
★「2415 【揚げモン63】夜のハルカスと『KYKのヘレカツ』・・阿倍野」
★「2416 【名物パン284】生玉さんと彦八師匠と『マイケーキ』・・上本町」
★「2431 【今川焼き37】狛虎の居る神社と『茜丸の鯛焼き』・・上本町」
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★「2723 【名物パン315】夜のあべので『たい焼き風あんパン』を」
★「2761 【やきそば300】重過ぎる21gと『ホルモン焼きそば』・・新世界」
★「2888 【やきそば317】真夏の大阪駅で『ミシュランの焼きそば』を・・梅田」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(和空は他の寺町にも増やして行くンだソウで、チョット楽しみですナ)
宿坊がコンセプトのお宿ナンで、夕食はもちろんお肉類が一切ない精進料理。仏教の不殺生の戒めに基づいた「五法・五味・五色」の野菜や穀物中心の献立で、コレをキチンと食するのも修行の一環ナンだとか。そしてナニより大切なのは命への感謝への気持ちを込めて、食前に「いただきます」食後に「ごちそうさまでした」と唱えるコト・・ソレも修行の一つ。当然のコトとして普段からやってるモノでも、ちゃんとした意味が有りますナ。因みに朝食は御粥さんで、お代わりしてしまいました