きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
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二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
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「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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3548 【スイーツ313】紅葉の黒谷・真如堂で「八ッ橋の折れ」を・・神楽岡

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紅葉シーズン絶頂期の京都。しかも大名所の南禅寺だから混雑は覚悟してましたが、すっかり草臥れ果てた私メ。永観堂の前を通って銀閣寺まで繋がる「哲学の道」を歩く心算でしたが、その元気は残って居らず・・同じ岡崎界隈でも、白川通を挟んだ西側の神楽岡へ向かうコトに

 

平安神宮や南禅寺の在る左京区南部の「岡崎」は、神楽岡(吉田山)の南端()辺りだからソウ付いたと聞きますが・・正に岡の崎に在るのが「岡崎神社」さま。平安遷都の際に四方に建てられた鎮護社のうち、東天王社だったのがココ。野兎が昔多く居たンで、狛犬ならぬ狛兎です

 

岡崎神社サマの横から路地を登って神楽岡へ向えば、浄土宗の七大本山の一宇「紫雲山金戒光明寺」さんが。承安五年(1175)に法然上人が開かれた念仏道場で、浄土宗の最初のお寺だったりしますが・・大檀家だった徳川将軍家によって、城郭同然の造りに変えられてます

 

「黒谷(くろだに)さん」こと金戒光明寺さんで有名なのは、城同然の造りを活かして幕末の京都守護職・松平容保公(会津藩主)が本陣を置いたコトと、アフロ大仏とも言われる「五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀仏」さまが居られるコト。気が遠くなる位に思考して、螺髪が膨らんだ御姿に

 

黒谷さんも奥まで登れば紅葉がキレイと聞きますが、朝イチの嵐山から歩きっぱなしで足が疲れたンで断念し、塔頭が建ち並ぶ道を通って北隣の真如堂の方へ。その途中の龍光院さんの境内を眺めると、紅葉がご覧の通り!ココは戦国武将・滝川雄利公が建立した寺院だとか

 

そして「真如堂」こと、永観二年(984)建立の古刹・鈴聲山真正極楽寺さんへ。女人禁制だった比叡山に代わり、女性を救済する為の寺として多くの婦女の帰依を集め、また三井グループの宗家・三井一族の菩提寺だったりもしますナ。そしてココも京都を代表する紅葉の名所です

 

一条帝の御生母の離宮の在った神楽岡に建立された真如堂ですが、戦乱の為に洛内アチコチに移転を余儀なくされ、元の場所に戻って来れたのは元禄六年(1693)。京都じゃ比較的新しく感じられるから?普段は訪れる人も少なく静かですが、紅葉の時期は結構賑わいますネ

 

金戒光明寺の「黒谷」と云う別名は、法然上人が比叡山内で修業した地名だと聞きますが、真正極楽寺の「真如堂」とは?ソレ自体は本堂と云う意味ですが、全国に極楽寺が多く在るがココこそ真正(正真正銘)で、極楽に行きたいなら本堂の真如堂へ来いと喧伝したのかしらん?

 

元々が女性救済を願ったお寺だから?全般的に穏やかで繊細な感じのする紅葉が境内にワンサカ植えられてましたが、嵐山や南禅寺さんで雄々しく派手な紅葉を沢山眺めて食傷気味に成ってましたンで、或る意味上手く中和出来た様な。以前ご案内した「京都の神楽坂」を登り切るとこの真如堂さん。紅葉の季節以外の神楽岡はホント静かなトコですから、京都観光に疲れたら訪ねられると宜しいかも知れませんネ

 

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★明日は「京都府京都市北区上賀茂」への訪問記です★


(参考リンク)
★「京ごよみ」京都市観光協会HP
★「京都観光Navi」京都市産業観光局HP
★「おこしやす左京」同編集委員会HP
★「京都・岡崎エリアの総合情報サイト」京都 岡崎コンシェルジュHP
★「子授け・安産・縁結び」東天王 岡崎神社HP
★「岡崎神社」かわいい京都HP

★「浄土宗大本山 くろ谷」紫雲山金戒光明寺HP
★「金戒光明寺/法然が開いた浄土宗最初の寺院」カイケンの旅日記ブログ
★「金戒光明寺の紅葉
(黒谷)」京都の紅葉絶景写真集HP
★「龍光院[金戒光明寺]
(京都市左京区)」京都風光(京都寺社案内)HP
★「真如堂」鈴聲山真正極楽寺HP
★「真如堂を楽しむ」鈴聲山真正極楽寺HP
★「三井のスポット 鈴聲山真正極楽寺」三井広報委員会HP
★「【京さんぽ】『正真正銘のゴクラク』モミジの真如堂を訪ねる」そうだ京都、行こう JR東海HP
★「京都・神楽坂通京都&神楽坂 美味彩花ブログ

★「八ッ橋発祥の家」本家西尾八ッ橋HP
★「八ッ橋 おひろめ」本家西尾八ッ橋HP


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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(真如堂は初めてでしたが、実に良いトコ・・神楽岡を調べようかしらん)

真如堂が静かなのは周囲の道が揃って道が狭く、大きな観光バスが坂を上がって来れないからだとか。成るほど確かに団体客ってムダに騒々しいですからネ。そんな狭い坂道・神楽坂通を下って降りると聖護院門跡サマで、その側に八ッ橋屋さんが何軒も在りますが・・私メが参るのは真如堂さんが神楽岡に戻ってくる数年前に創業した、八ッ橋の元祖店「本家西尾八ッ橋」の本店と決めてますヨ。いつもは柔らかい餡子入りのを買いますが、焼いた硬いのも八ッ橋で・・むしろコッチが元々の形。焼く過程で割れてしまうのが出るのは仕方ないですが、ソレを纏めて袋に入れて安く売るアウトレット品「割れ」を、偶々買うコトが出来ましたヨ。色んなの味や色の八ッ橋がテキトーに入れられてましたが、なんと金箔入りのまで混ざってる!「おひろめ」と云うお祝い用の特別品の様ですが、割れを買わなかったらソレの存在を知らなかった筈。いつも有る訳じゃないソウですが、本店でコレを見付けたら安くて面白いから買いですゼ




| 2019.12.02 Monday (00:15) | 京都上ル下ル・鴨東 | - | - |
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