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諏訪湖の周りに雪は無いけれど、その東方に聳える「霧ヶ峰」はキレイに冠雪してますナ。75万年ほど前まで激しく活動してた休火山で、諏訪大社・下社の神体山だと聞いた覚えが。上社は八ヶ岳らしいですが
全国的に正月は昨日(=小正月)まででしたが、拙宅の在る都内の正月の終わり頃(=大正月)に旅した信州のお噂です。実際は昨日ご案内の静岡から愛知・岐阜を廻って信州に入りましたが、ソレは何れ改めて。
と云うのは昨日の朝、長野県内で気に成る御神託が出ましたンで・・早い内にご案内しといた方が宜しいかと予定変更。私ぁ占いを信じませんが、信濃国の一ノ宮・諏訪大社サマの御神事で占われたモノですから。
軍神として鎌倉幕府に崇拝され、全国に広がったお諏訪さんの総本社は名前通りに諏訪湖近くに在りますが、ドウ云う訳か四つのお社が湖の周囲に分散して鎮座され、その格式は四社同一と云うからヤヤコシイ。
湖東の二社が「上社(前宮・本宮)」、湖北の二社が「下社(春宮・秋宮)」と呼ばれてますが、この上下は序列を示すモノじゃ無く、京都の上賀茂神社・下鴨神社と同じ様に上流に在るか・下流に在るかと云うだけのコト。
下社春宮の参道をテクテク歩くと・・道路の中に突然橋が。室町時代に造営された「下馬橋」で、細いながらもこの下に川が流れてますナ。遷座祭の時に神様の乗られた御霊代だけが、この橋を通れるソウですヨ
四社共に日本最古と言われる位に古く、古事記に出て来る「建御名方神(タケミナカタノカミ)」さまと、お后の「八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)」さまが御祭神。建御名方神さまは出雲大社の大国主神さまの御次男。
天照大御神さまを始めとした天津神に列島を譲る様に迫られた国津神の中で、最も激しく抵抗したのが建御名方神さまと云うのが日本神話の「国譲り」。奮戦虚しく敗北を重ね、最終的に降伏したのが諏訪湖の畔。
以来ココから出ないと約束しましたンで、全国の神さま達が縁結びドラフト会議?で出雲に集まる十月にも出席せずで、信州でも諏訪だけは神在月だったりします・・って、今日のお噂にゃ余り関係御座いませんナ。
とにかくイロイロ有って四つのお社が昔から並立してますが、今回は列車の旅でしたンで駅から近いトコを詣でたいと、中央東線・下諏訪駅から向かったのは下社・春宮。その近くに在る秋宮は昨年詣でてますし。
お諏訪さんはホント不思議な神社で、御本殿が在るのは上社・前宮のみ。残る三社の拝殿奥に在るのは十二年毎に建て替える「宝殿」で、ソレが二つ在って六年おきに使うとか!春宮の拝殿は国の重文です
江戸から軽井沢を廻って来た中山道と、甲府を通って直進して来る甲州街道が合流する下諏訪宿の中心に在る秋宮は、駅から近いコトも有って参拝者で賑わってますが、宿外れで駅から少し遠い春宮は物静か。
秋宮は八月から一月まで、春宮は二月から七月まで神様がお住いに成られるソウで、つまり今時期の春宮は留守宅ですが、境内に在るお社の一つ「筒粥殿」で一月十四日夜から翌朝にかけて神事が行われますヨ。
お社の中に据えられた釜で小豆粥を炊き、ソコに五寸ほどに切った四十四本の葦茎を入れ、釜を囲んだ神官達が祝詞を奏上してから茎を裂き、その中に入ったお米と小豆の分量によって吉凶を占う「筒粥神事」。
葦の数が多いのはソレだけ占う農作物の種類が多いからですが、分量の具合次第で「上の上」から「下の下」まで細かく占われる。そして最後が「世の中の吉凶」、諏訪の七不思議と云われる位に良く当たるとか。
諏訪大社の名を全国に轟かすのは、六年おきに行われる「御柱祭」。山中から切り出した樅の大木を、四社に四本ずつ諏訪人が死力を尽くして運ぶ奇祭で、春宮にも当然立てられてます。次回は令和四年です
当然気に成るのは「世の中の吉凶」ですが、私メが詣でた時は筒粥神事の行われる数日前でしたから、ソレの判ろう筈が無い・・処が長野県じゃ一年を占う重大関心事で、信州のTV・新聞が速報で伝えるほど。
そんな令和初の占いは「三分五厘」。コレじゃ何だか判りませんが、満点が五分だから、吉が70%・凶が30%の割合らしい。吉が圧倒的に多いから良い年に成るヨと喜びたいですが、この割合は凶相ナンだとか。
三本半とも呼ぶ様ですが、コレで三年連続の三本半。去年の信州は台風による大水害、一昨年は全国で大きな地震が頻発。直近じゃ九年前にも三本半が出てますが、占いの二ヶ月後に東日本大震災が発生!
もちろん過去には三本半でも平穏無事で豊作の年も有ったと聞きますンで、必ずしも当たるばかりじゃ無い筈ですが、多少は用心しといた方が良いのかしらん。どうか三度目の正直に成らぬ様、願うばかりです。
春宮の境内わきを流れる川を渡り、少し歩くと面白い姿の石仏が居られますヨ。春宮に石の大鳥居を建てる為、諏訪藩主の命を受けた石工が鑿を入れたらこの大石から血が流れた為、祟りを恐れて鳥居に使わず、阿弥陀如来像になおして安置したンだとか。万治三年(1660)に彫られたンで「万治の石仏」と呼ばれてますが、故・岡本太郎画伯が大変に気に入って絶賛し、度々会う為だけに下諏訪に来られたソウです
(参考リンク)
★「おいでなして しもすわ」下諏訪観光協会HP
★「諏訪観光ナビ」諏訪地方観光連盟HP
★「下諏訪のオススメ観光スポット5選!懐かしい路地と宿場の風情が残る町」Skyticket HP
★「霧ヶ峰ポータルサイト」霧ヶ峰自然環境保全協議会HP
★「全国各地にある諏訪神社の総本社」信濃國一之宮 諏訪大社HP
★「諏訪大社と諏訪神社」from八ヶ岳原人HP
★「【長野県・諏訪郡下諏訪町】諏訪大社・下社春宮」鳥居の向こう側〜素晴らしい神社と御朱印〜ブログ
★「下馬橋(太鼓橋)諏訪大社下社春宮」諏訪大社と諏訪神社HP
★「長野で筒粥神事、今年の世相は『3分5厘』 諏訪大社の春宮」中日新聞HP
★「『筒粥神事』諏訪大社下社春宮 1月14・15日」諏訪大社と諏訪神社HP
★「今年の諏訪大社の‟筒粥神事”が的中!『関東から中部にかけて地震や水害懸念』」新MUのブログ
★「信州諏訪 御柱祭」諏訪地方観光連盟 御柱祭観光情報センターHP
★「下社の御柱祭」信濃國一之宮 諏訪大社HP
★「長野県 御柱祭2016下社里曳き&建御柱(その4)春宮二之御柱が建つ」美しい日本、この一枚。ブログ
★「諏訪のゆるカワなパワースポット『万治の石仏』でほっこり癒されたい。」マニマニマグHP
★「『銀座NAGANO』で健康長寿県の山の幸を」MYLOHAS HP
(関連する記事)
★「134 今年はお諏訪サンの御柱祭らしい」
★「135 【煎餅お餅01】信州諏訪の氷柱」
★「346 【野菜果物13】諏訪の街で御柱祭りはまだ続いてるみたい」
★「347 【呑みモン10】諏訪湖は信州味噌に染まるのか?」
★「1023 【揚げモン39】『山賊焼き』のルーツは何処?‥塩尻」
★「1085 【呑みモン32】諏訪湖でお味噌を考えてみる」
★「1244 【スイーツ71】真っ白な『諏訪湖豆』と凍りついた諏訪湖」
★「1245 【やきそば109】珍品『焼きそばスパゲティ』と下諏訪温泉」
★「1849 【麺類色々138】味噌の都で『肉揚げ味噌ラーメン』・・諏訪市」
★「1850 【やきそば194】『チャーメン』とまぼろしの諏訪国・・諏訪市」
★「2116 【スイーツ152】塩の道の終点で『塩羊羹』を・・塩尻」
★「2910 【麺類色々261】高原の寒天工場で『きのこ寒天麺』を・・伊那市」
★「2911 【団子饅頭110】信州人最期の意地と『高遠まん頭』」
★「3322 【団子饅頭120】初詣の諏訪大社と『切山椒』・・下諏訪」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(フツーの神社の御神託なら信じないけれど、お諏訪さまだから・・ネ)
諏訪盆地の名物と云えば冬の寒さを活かした寒天ですが、もう一つが「かりん」だったりする。硬すぎてその儘じゃ食べられぬ花梨も、薄くスライスして砂糖や蜂蜜に漬けると美味しく食べられますし、信州じゃ薬として古くから喘息・咳止め・利尿促進などに利用されて来ましたヨ。特に諏訪じゃ江戸時代から広く栽培され、湖畔には花梨並木が続いてたりしますが、正直言うと諏訪の花梨の正体はマルメロだったりする。良く似てるけど別の種類な果実なんですが、江戸時代は同一のモノとして扱われてた様で・・諏訪じゃマルメロを「かりん」として扱うのが今でもフツーの様。そんな花梨、いやマルメロの果汁をジックリ煮込み、水飴と砂糖で仕上げたシロップが「カリンあめ」。拙宅じゃヨーグルトに掛けて食べてますが、何しろ私ぁ声の商売だから・・喉が痛みがちな冬はホント有難い!常備したい位ですが、原料は花梨じゃ無くてマルメロです
(追記)
信州のJRは通学利用する高校生達にエラく優しい様で、昨春は塩尻駅の改札前に出された卒業生へのメッセージを見て感激した覚えが有りますが、今回の旅の終いに立ち寄った下諏訪駅じゃ「目指す夢・希望駅行きの輝く未来号の合格指定席券」が配られてましたヨ。現役の学生じゃなくても可と云うので貰って参りましたが・・着駅は何回でも変更可能、あきらめたら無効に成る切符。そんな時期は二十世紀中に済ましてますが、満足できる人生の終着駅を目指し、この切符を持ち続けたい気分に成ります