きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 1229 【スイーツ69】「色付き寒天」とモノトーンの城下町‥高田 | main | 1231 【名物パン109】「サンドパン」とまだ雪の少ない十日町 >>
1230 【名物パン108】「パインクリームサンド」と安寿と厨子王‥直江津


遂に来てしまった日本海へ。如何にも真冬らしいドンヨリとした雪雲ですが、意外と波は穏やかで‥こんなの演歌っぽく無い!この波の彼方に安寿と厨子王姉弟の母が売られたとされる、佐渡ヶ島が在るンですナ

私メは講釈師と云う実に珍しい稼業で、寄席演芸の「講談(古くは講釈と呼びました)」を高座で読むのが仕事でございます。この世界に入って今年で二十三年目に成りますが、プロとして活動してるのは全国に八十人強だけです。

どんな芸かは寄席で実際にご覧戴きたいンですが、講談が芸として確立されたのは今から三百五十年ほど前のコトとされてますネ。戦国時代、武将達に合戦での出来事や戦術を判り易く語る「軍談」が、その原型とされてますヨ。


直江津海岸から、西方の「五智」「虫生」の方向を眺めてみました。中央の湯殿山の麓が「越後国府」が置かれてた辺りらしく、物語では安寿と厨子王らはソコで人買いに騙され、丹後と佐渡に生き別れと成ります

この軍談は現在でも「修羅場(ひらば)」と云う、正に「漢字の羅列」としか言い様の無いスタイルの読み方として残ってまして、私メも入門当初はソレを読まさせられたモンです。あ、講談は「語る」じゃ無く、「読む」と表現致しますヨ。

けれど普段の高座で修羅場だけを読むコトは殆ど無く、むしろ落語に近い語り口調で申し上げる方が圧倒的。修羅場は読む方も聴く方も知識と体力が必要で、名人上手だと聴き心地が良くて快感らしいですが、私メにゃまだ無理だ。


直江津は関川の河口に開けた湊町。中世は越後(新潟県)最大の街として栄え、戦国からは北前船の重要寄港地に。そして明治以降は鉄道の要衝として賑わい、旧高田市との合併後も地域の要で有り続けてます

語り口調が主体に変化して行く中で、他の話芸の影響を多大に受け続けて来たに違いない。落語や浪曲等の「新しい寄席話芸」だけで無く、講談誕生の遥か前から存在した「古い伝統話芸」のエッセンスを吸収し続けて来た筈。

そんな先輩芸の一つに、「説経節」と云うモノがございますヨ。鎌倉時代後期には存在してた芸で、江戸時代初期に全盛を誇ったとか。仏教の経文や教えを因果応報を交えて判り易く、笙や鉦・三味線等を伴奏として語る芸ですナ。


関川の河口そばに「安寿と厨子王の供養塔」が在りました。都に脱出して丹後国司に成った厨子王は、姉の仇・山椒大夫を成敗し、続いて母を探しにココから佐渡ヶ島に渡ったとされてます。架空の伝説ナンですが

説経節から得たと思われる節々が、確かに講談にゃ有る!そんな説経節の主要演題の一つに「山椒太夫」が有りますネ。つまり皆さま方もきっとご存知の「安寿と厨子王」でございますナ。その供養塔を新潟・上越市で見付けた。

ソレは旧直江津市の関川河口近く。悪人の讒言で流刑にされた父を求め、安寿と厨子王姉弟は母と共に直江津まで来たが、人買いに騙されて奴隷として別々に売られる事に‥。詳しくは説経節で聞いて下さい、きっと泣きますゼ。


直江津も郊外へ出れば、ご覧の様な風景が‥。新潟県上越地方と中越地方を分かつ「米山(よねやま、992m)」で、標高が低い様に思うかも知れませんが‥海抜の殆ど無いトコから聳えてますンで、実に雄大ですヨ

にほんブログ村 演劇ブログ 演芸・大衆芸能へ にほんブログ村 グルメブログ 日本全国食べ歩きへ にほんブログ村 グルメブログ ローカルフードへ ブログランキング・にほんブログ村へ
↑↑ドレかを押して貰えると更新する張り合いが出ます↑↑

★明日は「新潟県十日町市」への訪問記です★

(参考リンク
)
★「歴史と文化あふれる湊町」直江津港湾協会HP
http://www.naoetsu-port.jp/ss
★「直江津観光」Millennium Turbo HP
http://www7a.biglobe.ne.jp/~r246/topics/090623.html
★「説経節とは」京楽座HP
http://www.d3.dion.ne.jp/~kyorakuz/topic/skkyobushi/topic-sekkyobushi.htm
★「安寿と厨子王の供養塔」上越市役所HP
http://www.city.joetsu.niigata.jp/site/kanko/meisho-jo-13.html
★「サンドパンは新潟県だけのご当地・B級グルメ」上越タウンジャーナルHP
http://www.joetsutj.com/archives/51715221.html
★「新潟直江津 パインサンド」お菓子買いにこッ!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kzuyoshino/62271539.html

(関連する記事)
★「334 山椒太夫は小粒でピリリと辛いのか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=350
★「343 【お魚料理16】みちのく勿来の関と、安寿と厨子王」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=369
★「583 【名物パン44】豪雪対策とサンドパン・・高田」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=634
★「691 【麺類色々41】直江津の『和風中華そば』」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=733

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=154
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
http://rifuh.jugem.jp/?eid=268

(丹後で山椒大夫の屋敷跡を見付けたのは一昨年秋‥厨子王も奥が深い)

新潟県に入ると、まず「サンドパン」を探す様に成ってしまった私メ。コッペパンの切れ目にバタークリームを塗っただけの素朴なパンですが、探せば探すほどサンドパンが見付かるから面白い。一番メジャーなのは上越市高田の「小竹製パンのサンドパン()」ですが、同じ上越市の直江津じゃ「日清パンのパインクリームサンド()」が有名との事。少し甘めのバタークリームに極めて小粒のパイナップル果実が混ぜられて居り、飽くまでも城下町・高田の下風に付きたくない、国府の街・直江津の意地を感じてしまったのは‥私メの思い込みでしょうか?また食べたいネ




| 2013.01.23 Wednesday (08:00) | 長いぞ新潟は!上越 | - | - |
スポンサーサイト



| 2019.12.16 Monday (08:00) | - | - | - |
ブログ内の検索はこちらから
このブログを書いてンのは?
profilephoto
ただいまのお時刻は?
何かと便利なカレンダー
鯉風のツイッター!フォロワーお待ちしてます
お噂さの貯蔵庫(種類別)
お噂さの貯蔵庫(日付順)
お噂さの貯蔵庫(年月別)
他HPへのリンクの入り口
こんなのに参加してます
これまでご来場のお客様
アクセスカウンター
欲しログカラコンジュエリー市場

ジオターゲティング
RECOMMEND

 
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS