今の時期しか売ってない、諏訪の珍スイーツ「氷柱」。食感は麩菓子?
さてゆえ有って参りました、信州諏訪のお話の続きでございます。この諏訪盆地と云えばセイコーやエプソンに代表される精密機械類や、かつての蚕糸産業。それに温泉で有名ですが、食べ物の特産はやっぱり「寒天」でしょう。
元々は京都・伏見で偶然発見された自然凍結した心太(ところてん)がルーツだそうですが、明治以降の交通の発展に伴い寒冷過ぎる気候特性を生かし諏訪盆地で大量に生産され、今じゃ「寒天と云えば諏訪」と特級ブランド化。
ただ寒天の材料はご存知の通りに「天草」でして、海無し県NAGANOではどんなに逆立ちしても採れる訳は無い。どうやら静岡県の伊豆半島辺りから運んで来たのを煮詰めて心太にし、冬の間お外で干して乾燥させてるらしい。
てな話しを、小学生ン時にナゼか校長先生から聞かされましたなぁ。今じゃ機械乾燥させた輸入品に押されてるらしいですが、諏訪じゃ自然乾燥させた角寒天が売られて居りまして、私ぁやっぱりコッチの方が美味いと思うのヨ。
心太では無く、お餅を凍結乾燥させてみました。主に和菓子の材料に
同じ様に凍結乾燥させた食べ物と云えば、豆腐から作った「凍み豆腐(=高野豆腐)」が有りますが、信州じゃ「こうなりゃ行き着くトコまでトコトンやったるワイ」とお餅まで凍らせてしまったらしい。それが「氷もち」。諏訪が主産地。
ココら辺を治めた高島藩三万石・諏訪家では、この氷もちを幕府への献上品としてたソウで、一般でも食べれる様に成ったのは明治以降だとか。一ヶ月かけて自然乾燥させるそうで、コレの粉末が和菓子に掛かってる事が多い。
だが粉末にして和菓子にまぶすもイイが、何とか丸ごと使って和菓子に出来ないかと誰がが知恵を絞りまして、出来上がったのが「氷柱」。別名「初霜」とも言うらしい、いや風雅だネ。氷もちを白砂糖でコーティングしてみましたヨ。
さて食べてみましたが・・一言で言えば「少し強い麩菓子」だなぁ。そのままバリボリ食べるより、お湯を掛けて「葛湯」的に、もうチョット甘みを足して食べたら美味しく成りそうな感が有りました・・。いや不思議なスイーツでした。
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★明日は「北海道のジャガイモを考えます」★
(参考リンク)
★「信州歳時記・氷もち作り」信濃毎日新聞HP
http://www8.shinmai.co.jp/saijiki/data/12_002002.php
★「氷餅って?」エキサイトビットHP
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091208242189.html
★「まるてんのかんてん」信州寒天農業協同組合HP
http://www.shinanokanten.or.jp/
(ご飯を炊く時に、この氷もちを入れると良いらしいンですヨ。粘りが出るかな)
流石に産地だけあって、寒天で固めた野菜サラダ(?)を売ってましたヨ
135 【煎餅お餅01】信州諏訪の氷柱
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