きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 1897 【名物パン208】名門のプライドを「開きチョコ」で甘く癒せ!・・天童 | main | 1899 【野菜果物70】今年もいちじくを煮てみた!2014・・山形市 >>
1898 【野菜果物69】アイヌを守った探検家と「バートレット」・・村山


山形・村山市の中心部「楯岡」は江戸初頭まで城下町でしたが、最上氏の改易で廃城とされ、以降は羽州街道の宿場町として栄えます。徳内さんが学問を求め、ココから江戸へ出たのは二十七歳の時でした

面白いコトに江戸後期、優れた探検家が多く出てます。ソレは太平の夢を破り、諸外国が日本に再接近し始めた時代。国防上、未開の地とされてた北海道や樺太・千島を知る必要性が有り、探検家が求められた。

そのパイオニアだったのが、「最上徳内(とくない)」と云う方ですナ。私メが今回訪ねた山形・村山市で、宝暦四年(1754)に生まれた人。但し貧農のご出身で、本来ならば探検家はおろか無名の徒で終わってた筈。

長男として苦しい暮らしを支え乍ら、学問がしたくて仕方ない。ソコで弟達の子守をしながら、寺子屋の授業を外から盗み聞きしてたってンだから、徳内さんはホント偉い!今の学生共に爪の垢を呑ませてやりたい。

長じて故郷を離れ、江戸で下男をしながら測量術と天文学を学びますが、そのお師匠サンは幕府から、蝦夷地(今の北海道)探検への参加を命じられますヨ。しかし師匠は老齢で、代わりに徳内さんが行くコトに。



郷土の偉人と云うコトで、村山市役所の近くに「最上徳内記念館」が。尤も徳内さんの生家はこんなに立派じゃ無く、明治期の旧家を移築したモノだとか。訪ねた日は運悪く休館日・・展示が見られず残念でした

コレが徳内さんの初渡道ですゼ。もちろん当時は容易じゃ無く、命懸けの大冒険。ですが東北の貧農出身で、空腹と寒さに強い徳内さんにゃ打って付け!荷物運び扱いだったのが、気が付きゃ探検隊の主力に。

以来蝦夷地や、樺太・千島列島に渡ること計九回。北方探検の第一人者として「直参旗本」に取り立てられます。つまり幕府直属の武士と成った訳で、コレは破格の大出世!遅咲きなれど実力で勝ち取った栄光。

ですが貧農の辛さは忘れず、社会不正が許せない!その怒りが向いたのが、北海道唯一の大名だった松前藩。アイヌ交易で莫大な利益を上げてましたが、ソレはアイヌ人に理不尽すぎる取引きを強要した結果。

幾らナンでも酷過ぎると、一旦は松前藩の讒訴で召し捕られますが、逆に不正を暴いて北海道を取り上げさせ、幕府の直轄地としてアイヌ人保護に尽力してますネ。痛みの判らない奴は、冒険家にゃ成れませんヨ。


晩年の徳内さんは要職に就きながらも更なる勉学に励み、アイヌ語辞典を作ったりしてますが、シーボルト医師とも親しく付き合ってた様。シーボルトは徳内さんの人柄に全く感服し、「今まで出会った中で、一番優れた日本の探検家」と終生尊敬したとか。天保七年(1836)に八十二歳で亡くなられてますが、同時代の伊能忠敬さんと並ぶ「遅咲きの星」とでも云うべき偉人。但し、村山市以外じゃ知られてませんケド
 

にほんブログ村 グルメブログ 日本全国食べ歩きへ にほんブログ村 旅行ブログ 旅行グルメへ ブログランキング・にほんブログ村へ
↑↑ドレかを押して貰えると更新する張り合いが出ます↑↑

★明日は「山形県山形市」への訪問記です★

(参考リンク)
★「むらやま散歩」村山市観光物産協会HP
★「時速4km○○の旅」めでためでた花のやまがた観光圏推進協議会HP
★「楯岡の街並み」辰巳屋の街並みめぐりHP

★「最上徳内記念館」村山市役所HP
★「北海道開拓の先駆者たち()〜最上徳内〜」財界さっぽろHP
★「北海道歴史探訪・最上徳内」なまら北海道HP
★「最上徳内 シーボルトなど同時代の学者・知識人から評価受けた北方探検家」歴史くらぶHP
★「洋なし 西洋梨 Pear」果物ナビHP
★「バートレット(baetlett pear)」旬の食材百科HP
★「西洋なし」美味しい山形・山形県庁農林水産部HP

(関連する記事)

★「385 【野菜果物16】山形じゃ『あけび』は野菜である」
★「386 【保存食品12】尾花沢に来たヨ、スイカの名産地」
★「387 【煎餅お餅07】つばさ号新庄行き/ワンダートリップ」
★「632 【粉なモン10】どんどん焼きでドンドン復興を・・山形」
★「841 【麺類色々46】大雪だからこそ『冷たい肉そば』‥山形」
★「843 【やきそば51】新庄の『三浦焼きそば』」
★「844 【麺類色々47】豪雪と新庄『鶏もつラーメン』」
★「966 【野菜果物34】間宮林蔵と板橋不動と『筑波落花生』‥つくばみらい」
★「1235 【お米料理82】『板橋のいっぴん』と植村冒険館」
★「1762 【スナック40】環濠だった街と『あたり前田のクラッカー』・・堺市」
★「1896 【麺類色々143】織田家の末裔は『鳥中華』を食べたか?・・天童」
★「1897 【名物パン208】名門のプライドを『開きチョコ』で甘く癒せ!・・天童


(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」

★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」

(徳内さんの蝦夷地探検の部下の一人に、間宮林蔵サンが居ますヨ)


我々寄席芸界にゃ縁起を担ぎ、幾つかの「忌み言葉」が有りますヨ。その一つが果物の梨でして、「なし=無し」は都合悪いと「有りの実」と言い換えたりする。もちろん洋梨も「ようなし=用無し」は宜しく無く、「用有りの実」と強引な縁起担ぎしますネ。尤も洋梨って、東京に住んでますと「ラ・フランス」と「ル・レクチェ」位しか知りませんが、産地に行くと色ンな種類が有るンですナ。村山市で買って来たのは、ラ・フランス等に取って代わられるまで代表的品種だったと云う「バートレット」。イギリス原産のモノで、身が硬めで崩れにくいってンで缶詰用に使われるとか。私ぁ初めて食べますが、和梨と違う歯応えで・・結構甘い!でも徳内さんの時代にゃ無かった筈で、探検家は一体ナニ食べてたのか?
 




| 2014.09.14 Sunday (00:15) | よくござったな山形 | - | - |
スポンサーサイト



| 2019.12.16 Monday (00:15) | - | - | - |
ブログ内の検索はこちらから
このブログを書いてンのは?
profilephoto
ただいまのお時刻は?
何かと便利なカレンダー
鯉風のツイッター!フォロワーお待ちしてます
お噂さの貯蔵庫(種類別)
お噂さの貯蔵庫(日付順)
お噂さの貯蔵庫(年月別)
他HPへのリンクの入り口
こんなのに参加してます
これまでご来場のお客様
アクセスカウンター
欲しログカラコンジュエリー市場

ジオターゲティング
RECOMMEND

 
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS