青い海に巨大斜張橋「浜田マリン大橋」の架かる浜田港は、山陰の二大漁港の一つ。会津屋八右衛門はココから出航して「竹島」へ渡り、李氏朝鮮と密貿易を行います。ソレは天保七年(1836)に発覚する事に
島根県西部「石見地方」を西へ向い、その最大集邑・浜田市へ参りました。間もなく二千記事に届く当ブログ旅日記の、僅か二十本目の記事が浜田訪問記でしたが、ソレから約五年も経っての再訪が叶いましたゼ。
良くもまぁ続いてるモンだと、我ながら感心するやら呆れるやら。コウなりゃ目指せ三千本!海外にも飛び出したいモンだ。さて浜田は山陰の要衝として、江戸幕府は信用出来る譜代を城主としてココに封じます。
何人か幕府の要職を務めた殿さまが居り、総理大臣格の「老中首座」に成った方まで居られます。コリャ遠方の大名としては破格なコトですが、その老中自らが国禁を破り、密貿易して大騒ぎに成った事も有ります。
ソレは浜田藩の十三代藩主「松平周防守康任(やすとう)」と云う方で、第十一代将軍・徳川家斉公に気に入られて寺社奉行・大阪城代・京都所司代・老中と要職を重ね、天保五年(1834)に老中首座に就きますヨ。
浜田市中心街に小高く聳える亀山に、浜田藩の本城「浜田城」がございますヨ。本丸からは日本海が良く望める名城で、海側から見るとまるで海に突き出してる様な造りだったとか。立派な石垣が残ってます
老中首座と云えば国のトップで、栄華この上ないですが・・費用が随分掛りますヨ。確かに歳費も出ますが、ソレ以上に出費は著しく、浜田藩は財政が大悪化!方々から借金して充てますが、この儘じゃ破産だ!
ソコで御用商人の会津屋八右衛門が、「日本海に浮かぶ竹島で朝鮮国と密貿易し、ソレで財政を立て直そうじゃないか」と突拍子も無い提案をして来ます。幕府の許可は無いけれど、ウチの殿様は幕府のトップだ。
但しこの竹島は、今韓国と揉めてる竹島じゃ無く、その隣に浮いてる鬱陵島の事ですナ。家老たちは賛同し、康任公もまた黙認する形で、この密貿易で大儲け。財政はほぼ再建され、万事目出度しあぁ良かった!
処がコレに気付いた男が・・。ソレぞ公儀隠密を永年勤め、後に北方探索で有名に成った「間宮林蔵」。その調査の結果、康任公は罷免され、松平家は領地替えさせられる事に。驚きの歴史が浜田に在りました。
浜田城の本丸跡から、日本海を眺めてみましたヨ。ココは幕末の長州征伐の際に大激戦地と成り、やむなく自ら火を放って落城・・。その為に天守閣その他が全く残ってませんナ。竹島はこの海の彼方ですゼ
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★明日は「島根県益田市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「浜田市観光情報」浜田市観光協会HP
★「なつかしの国 石見」石見観光振興協議会事務局HP
★「はまごち」浜田の五地想ものがたり推進協議会事務局HP
★「浜田マリン大橋」島根県立浜田高校第36期同窓会HP
★「浜田城〜島根県浜田市〜」裏辺研究所HP
★「浜田城 歴史の散歩道」浜田市役所HP
★「会津屋八右衛門と竹島事件」みやざこ郷土史調査室ブログ
★「会津屋八衛門密貿易の巻」Samurai Woeld HP
★「【歴史ミステリー】江戸隠密界のスターたち 北方探検 間宮林蔵」記事だす!HP
★「浜田市特産品 赤てん」いわみの種HP
★「江木のなうなう赤てん」江木蒲鉾店HP
(関連する記事)
★「020 【お魚料理01】浜田行き寝台特急と『赤天』」
★「788 【お魚料理40】出雲大社と『あご野焼』」
★「789 【お魚料理41】日暮れを祀る神社と珍味『板わかめ』‥日御碕」
★「966 【野菜果物34】間宮林蔵と板橋不動と『筑波落花生』‥つくばみらい」
★「1933 【麺類色々149】慶祝の出雲大社で『出雲そば』を」
★「1934 【呑みモン54】神さま方のお宿と『はま茶』『ざら茶』・・出雲大社」
★「1965 【麺類色々152】甍街道と『スパゲッティ風めん』・・江津」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(会津屋八右衛門は死罪と成りましたが、浜田では偉人とされてます)
前回訪問時もご紹介しましたが、浜田と云えばやっぱり「赤てん」!魚肉のすり身に唐辛子粉を混ぜて良く練り、ソレにパン粉を付けて揚げた「揚げ蒲鉾」。唐辛子が入ってるンでピリッとするのが特徴で、もう六十年以上も前から、浜田じゃ当たり前のモノとして親しまれてるとか。今回は中にチーズが入ったのも買って参りましたが、酒に合いますヨ