京都・祇園界隈のシンボルは、四条大橋ソバに建つ日本最古の劇場「南座」。以前師走に訪ねた時は、お役者衆の名前を書いた「招木(まねき)」がズラーッと並んで壮観でしたが、今月は前進座公演の様です
正月明けの京都を訪ねた私メです。この正月は六十一年ぶりの大雪に成ったと云うから、白く染まった京都を楽しみにしてましたが、その後の好天で忽ち溶けちまったらしく、日陰に多少残ってるだけでホント残念。
その分滑って転ぶ心配は無いですが、夜の寒さだけは残ってる様で・・あぁ寒い。以前の私メなら「内側から温めなくちゃ」と熱燗直行コースですが、昨年末から訳あってアルコールを絶ってますンで、尚更寒〜い。
寒さで空気が澄んでる分だけ、白川が流れる祇園新橋界隈の夜景のキレイな事。江戸中期から続いてるお茶屋街で、明治時代が最盛期だったとか。早くお酒の呑める身体に戻りたいねぇ、満月が見事でした
なのに祇園界隈へと繰り出したンだから、ドッカ違ってます。ま、お宿でジッとしてても仕方無いし、何より昨年九月に大幅改定された「屋外広告物条例」の影響で、ドレだけ雰囲気が変わったか見たかったのヨ。
京都は古都の雰囲気を守ろうと云うので、以前からお店の電照看板等に規制が掛けられてます。だからマクドナルドやセブンイレブン等の看板が、見慣れたソレより色調が抑えられてる。初めて見た時は驚いた。
祇園は鴨川左岸ですが、右岸の「先斗町(ぽんとちょう)」界隈もゴチャゴチャと張り出してた看板が一掃され、実にスッキリとした雰囲気に。ただソウなると、張り巡らされた電線や林立する電柱が目立ちますナ
色調だけじゃ無く、大きさやデザインにも規制は有った様で、関東でも鎌倉等がコレに追随してますナ。ただ一気に変えられる筈も無く、平成十九年に条例が改正されてから、「七年間の猶予」が認められてました。
その猶予期間が昨年八月末に切れ、条例は完全施行される事に。ソレまではグレーゾーンだった派手な看板や、大きく張り出したソレは違法と成り、業者の責任で撤去を求められますヨ。補助金はもちろん無い!
何しろ京都市議会が「全会一致」で通した条例だけに、全国で一番厳しい内容で、涙を呑んで外さざろう得なかった「フツーの看板」も結構在ったとか。ご不満はイロイロ有りましょうが、サッパリしてて素敵です
全てのお店が繁盛してた訳じゃ無く、客呼びに懸命で目立つ看板を出してたトコは、条例の完全施行で廃業に追い込まれたのも少なくない様。コレだけ聞くと横暴とも思えますケド、七年間も猶予が有ったンだしネ。
私メら余所者は「流石に古都・京都」と無責任に感心しますし、むしろ全国に広げろと勝手に思いますが、もはや歴史的価値の有る看板なんかも時々有りまして、一律に規制を掛けるのも善し悪しだと思いましたヨ。
コチラは三条界隈のシンボル、御所を遥拝する「高山彦九郎センセ」像。決して土下座してる訳じゃ無いですが、群馬・太田市ではセンセを祀った神社が先日焼けちまったソウで・・きっと腹の中で泣いて居られましょう。調べれば調べる程、私ぁ「寛政の三奇人」高山彦九郎と云う直情な人物が好きに成って来てますヨ。いつか講談化したいモンです
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★明日は「京都府京都市下京区」への訪問記です★
(参考リンク)
★「京ごよみ」京都市観光協会HP
★「京都観光Navi」京都市産業観光局HP
★「京都四條 南座」松竹HP
★「白川・祇園新橋界隈(東山区)」京都風光HP
★「京都・祇園へ行っちゃいましょうよ」Katsu Studio892 HP
★「京都 先斗町」先斗町のれん会事務局HP
★「9月から完全施行も厳し過ぎるとの声・・」NAVERまとめHP
★「京都市 新景観政策 (上)カウントダウン」京都新聞HP
★「京都市屋外広告物条例と違反看板で罰金30万円以下」赤月あかりのウェブサイト
★「高山彦九郎先生とは」高山彦九郎先生顕彰会HP
★「篠田屋(食堂:三条)古都に歴然と輝く『昭和』」大阪食べ歩きガイド・マシュラン・ブログ
(関連する記事)
★「280 【京都上ル下ル06】白川は涼しげに流れる」
★「281 【京都上ル下ル07】明智日向守は御霊に成った」
★「282 【京都上ル下ル08】あまりの暑さに土下座したくなる」
★「883 【カレー焼10】高山彦九郎と太田『あら!モード焼き』」
★「1050 【やきそば84】地獄への入口と『京都焼きそば』」
★「1051 【粉なモン19】祇園で涼を楽しみ『一銭洋食』を」
★「1402 【スナック22】『東海道五十三次ポテチ』の起点と終点は?‥京都」
★「1408 【麺類色々97】奇人・高山彦九郎と『久留米ラーメン』」
★「1600 【名物パン165】吉例顔見世!南座と『三つ編みサンライズ』・・四條」
★「1680 【スナック35】『京七味ポテチ』と祇園精舎の鐘の音・・京都祇園」
★「2029 【名物パン220】氷雨ふる嵯峨嵐山で『カスクート』を」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(デザイン等が京都だけ違うンで、チェーン店でも気付かない事も・・)
京阪三条の駅前に「篠田屋」と云う、明治三十七年(1904)創業の街の食堂が在りますヨ。既に一世紀以上も経ってると云うのが如何にも京都ですが、名物はご覧の「皿盛(さらもり)」。ライスの上に薄くて大きなトンカツを載せ、そこにカレーうどん用のトロトロ餡を掛けたと云う、妙に和風なカツカレーです。余り辛く有りませんが、妙に美味いです