きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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225 【煎餅お餅05】内蔵助は女房を実家に送り返した


次女ルリ・大石リク・三男大三郎の像。豊岡市の正福寺の門前に建つ

さて私メが豊岡まで遙々来たのには、コウノトリ以外にもう一つ目的がございます。私メの稼業は「高座で講談を読む」コトでございまして、その講談の数ある根多の中に、「赤穂義士伝」と云う長編連続モノのお噂がございます。

お芝居で云う忠臣蔵の事でして、メインストーリーの「本伝」・義士夫々のお噂「銘々伝」・義士以外の関係者のお噂「外伝」と釈界では三つに別け、全部合わせると昔は五〜六百席は有った筈ナンです。今は百五十席位かな。

私ぁ生意気にも「義士伝読み」を志向してまして、昨年まで十二年連続で討ち入り当日・十二月十四日に、「義士伝読みの講談会」をやって居た位ですが、そんな持ち根多の中に「銘々伝・大石の妻子別れ」と云う一席がございます。

赤穂藩取り潰し後、京都・山科に移った大石内蔵助は本格的に討入り支度に取り組みますが、累が及ぶのを防ぐ為に妻のリクさんには離縁を申し渡し、長男以外の全ての子供も含めて実家へ追い返す、と云うナンとも悲しい一席。


リクさんのご実家・石束家の跡に、石碑とこんな案内板が建ってます。

そのリクさんのご実家の豊岡藩・京極家の筆頭家老・石束家が在ったのが、今回訪ねた但馬の豊岡。高座で「豊岡の石束家」と言ってる割に、リクさんの故郷と云う観点で豊岡を訪ねた事が無かったンで、勉強の為の訪問なのヨ。

豊岡藩主の京極家は鎌倉以来の名門。リクさんが実家に送り返された頃は豊岡で三万五千石、そして後に相続問題で一万五千石に。ま、何れにもせよ小大名ナンですが、やはりリクさんが居たお陰か?講談には良く出てます。

尤もご実家の石束家は、豊岡藩の所領が大きく減らされた後、殿様と激しく対立して藩を辞め、京都へ去っちゃってますンで・・。ちなみにリクさんのお兄上が殖産させた柳行李が、現在の豊岡特産「鞄」生産に繋がってるそうナ。

そして街をブラついてる内に、私ぁ「ロミーナ」と云う豊岡独自の薄焼煎餅を見付けました。どうやら昔は北近畿を中心に広く売られてたモノらしいンですが、今は豊岡中心に頑張ってるソウな。初めて食べましたが、結構美味いです。

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★明日は「京都府福知山市」への訪問記です★

(参考リンク)
★「とよおかステッチ・りくゆかりの地」豊岡観光協会HP
http://www.toyo-kan.jp/modules/kobanashi/index.php?content_id=2
★「豊岡観光ガイド」豊岡市役所HP
http://www.city.toyooka.lg.jp/www/genre/0000000000000/1000000000708/
★「豊岡鞄」兵庫県鞄工業組合HP
http://www.toyooka-kaban.jp/
★「欧風煎餅ロミーナ」おかきのげんぶ堂HP
http://www.genbudo.co.jp/romina.html

(討ち入り当日の「義士伝読みの講談会」は、昨年限りで終了と成りました)
        
このサラダ味以外に、カレー味と梅味も有るらしい。欧風センスか・・




| 2010.06.17 Thursday (08:19) | ミステリアス兵庫! | - | - |
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