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奈良県第二の都市「橿原」は古代だけじゃ無く、中世の街並みが今も残る街。近鉄八木駅に近い「八木町」は日本最古の官道「横大路」と、同じく官道の「下ツ道」の交差する要衝に、古代から栄えた街道町です
拙宅の在る都内を離れ、寒風吹きすさぶ大和盆地南部を旅する私メです。日本最初の都「飛鳥」・日本建国の地「橿原」と訪ね歩きましたが、講釈師にとって古代は専門外だから難し過ぎて・・すっかりワヤですわ。
確かに未知だらけの古代はロマン溢れますが、結局は守備範囲たる中世以降の方が楽ナンで、旅の締め括りは江戸時代の街並みが残る「今井町」へ。神武天皇陵と同じ橿原市内なのに、雰囲気は天地ほど違う。
「八木町」は近鉄八木駅の東側に在りますが、西側を流れる飛鳥川に架かる「蘇武橋」を渡ったトコに在るのが「今井町」。推定樹齢四百数十年を誇る街のシンボル・大榎が、まるで門番の様に迎えて呉れます
神宮や御陵は皇族の聖地に相応しく深い杜が拡がってますが、今井町や八木町は市井の民が中世・近世と積み重ねて来た「人々の暮らし」が蓄積してるトコで、ソレが未だに古い建物群と云う形で残されてますナ。
ソレは余りに貴重ナンで、今井町は国の「重要伝統的建造物群保存地区(いわゆる重伝建)」に指定されてますが、全国の他のソレが挙って観光地化して行く中、敢えて人の住む街なのを崩さないのが素晴らしい。
今井町は街全体が文化財の様なモノですが、中でも特に貴重な家屋十二軒が国重文に指定されてますヨ。コチラの「河合家住宅」は十八世紀後半に建てられたモノで、今でも現役の造り酒屋さんナンですヨ
ココに初めて来たのは六年前。偶々近くへ来たついでに寄ってみたンですが・・失礼を承知で申し上げますと、まさかコレほどの街が奈良に在ったとは夢にも思わず、吃驚じゃ済まないレベルの衝撃を受けた覚えが。
ナゼ世間に知られて無いのかと驚きましたが、調べれば関西じゃソレなりに知られてるトコだとか。ですが古い街並みは西に多いですし、観光地に成ろうとしないンでその情報が、関東まで伝わってないだけの様。
東西に細長い今井町は自衛の為に土塁を築き、周囲に三重の濠を巡らせた「環濠集落」だったとか。内部は碁盤目状に区切られてますが、電線が以前よりも随分減ってスッキリとした街並みに変りつつ有ります
やっぱ半端ない本物だからこその矜持かナ?無理に観光地化しようとしないのは。飛鳥京の頃には既に集落化して居り、ソレが全国有数の経済力を握る経済都市に発展し、その繁栄は幕末まで続いたンだから。
コレが関東だったら、儲け主義の姦物共の為に下らないトコに成り果てたでしょうから、良くも悪くも関西で良かった・・ってヘンかしらん?でも勿体無いと思う位が良い訳で、知る人ぞ知るで居て欲しいモノです。
先に栄えた八木町に感化されて発展を遂げ、「海の堺」「陸の今井」と並び称された戦国時代は、町人自治の城塞都市として織田信長公と激しく対立し、半年余りの籠城戦(?)を凌ぎ切ったとか。その脅威の経済力が有ればこそ和解後に破格の特権を与えられてますし、豊臣家や徳川家からも特別に自治権を認められた、スゴい街だったンですヨ
(参考リンク)
★「Sarara さらら」橿原市観光協会HP
★「かしはら探訪ナビ」橿原市役所HP
★「古代歴史散歩。歴史好きな人にはたまらない橿原市の観光スポット8選」skyticket HP
★「大和八木(中街道)」一路一会HP
★「日本最古の官道『横大路』」泉飛鳥塾ブログ
★「今井町」かしはら探訪ナビHP
★「古い街並みが残る『今井町』散策」奈良に住んでみましたブログ
★「奈良県橿原市〜今井町の古い町並み〜」裏辺研究所HP
★「蘇武橋のエノキ」巨樹と花のページHP
★「橿原市今井町を人目線で:河合家住宅の魅力」カメラとビデオを棒にくっつけてブログ
★「自治都市として誇りを貫く今井町」日本歴史旅行協会ブログ
★「奈良県橿原市今井町。中世から続く町の空き家対策を見てきた」LIFULL HOME’S PRESS HP
★「創業明治十一年」大和名物 だんご庄HP
★「だんご庄 八木店@奈良県橿原市内膳町」求夢洞ブログ
(関連する記事)
★「092 【揚げモン02】平城京の前の都はどうなってンのか」
★「141 たまにはウダウダしてみませんか」
★「142 百万石の城下町・大和郡山」
★「909 【揚げモン35】大和郡山城と『駅前ころっけ』」
★「910 【やきそば57】『スタミナ焼きそば』と京都より凄い今井町」
★「1676 【名物パン178】『パピロ』と日本最古の神社・・桜井」
★「2949 【お米料理285】黄昏の二月堂と『BFPのエアーズロック』・・奈良市」
★「2950 【お米料理286】闇夜に輝く五重塔と『メガオムライス』・・奈良市」
★「3051 【スイーツ254】『陀羅尼助飴』と古代へ誘う県民手帳・・明日香村」
★「3052 【お米料理300】大和朝廷の遷都のナゾと『古代米カレー』・・明日香村」
★「3053 【スイーツ255】日本を建国した神武帝と『埴輪まんじゅう』・・橿原」
(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(一時は全国の金の七割がココに集まると言われたのが今井町です)
八木町から今井町までテクテク歩いて行く途中、近鉄八木駅近くで見付けたのが大和名物と称するだんご庄さんの「串だんご」。串に刺すお餅が五つなのは五体満足を願う関西スタイルで、私メら東夷にゃ余り馴染みが有りませんが、もっと馴染みが無いのはお餅を焼かず、そのまま黄な粉に塗しちまうコト。処が撞きたてだからコレが異様に美味く、もっと買えば良かったと後悔しちまった位。特製の蜜が眩して有るソウで、今井の街中散策で草臥れた身体にゃ嬉しい甘さでしたが、次第に黄な粉が湿っちゃうンで・・サッサと食べた方が良さそうですネ