ライトアップされた上山(月岡)城。こんな時間に来る物好きは殆ど居らん
私ぁ「講談」と云う、「歴史的なお話を面白おかしく語る」のが生業でございますが、正直言って歴史より地理の方が好きでございます。地理で喰えるならソッチを商売にしたいと未だに思ってます。でもソウは上手く行きませんねぇ。
地理学でも「地名の由来」なんかは、歴史学とクロスオーバーして居て面白いですなぁ。最近のイメージだけで付けられるお馬鹿なモンと違い、在来からのモンはソレなり以上の理由が在る訳で、ソレを推理したりすると堪らない。
東北に「山形」と云う県が在ります。県内が「庄内」だ「最上」だ「村山」だ「置賜」だと細かく分かれてる県ですが、アソコはナゼ山形県と言うンだろうか?県庁が山形市だから山形県、と云うのが正解。じゃナゼ山形市と言うの?
山形市付近は蔵王の西麓で、山の方だから昔は「山方(やまかた)」と呼んでたらしい。その上流部を「上山方」、下流部を「下山方」と称してた様で、「下山方(しものやまかた)」が何時しか略され「山形(やまがた)」に成ったそうナ。
蔵王山頂付近から、黄昏の出羽三山の方向を眺めてみた。さ、寒い〜
ね、多少は面白いでしょ。地名の「上・下」は「京都に近いか遠いか」「川の上流下流」のどちらかで付けられる事が殆ど。じゃ「下山方」は良いとして、「上山方」はドウ成ったのか?コッチも略されて「上山(かみのやま)市」に成った。
山形市の南隣り、人口三万五千人位の静かな城下町。むしろ温泉街としての方が有名かも知れませんが、山形新幹線で東京駅と直結されてて随分便利。戦国は「最上家vs伊達家」「最上家vs上杉家」が奪い合った要衝の地。
江戸最初の百年間は四大名家が目まぐるしく入れ替わり、残り百七十年間は松平(藤井)家が三万石で十代藩主を務めてますが、イイなぁ温泉地の城下町って。コレで雪さえ降らなければ、或る意味最高の条件ナンですが。
再建されたお城がライトアップされてましたンで、私ぁ寒風の中訪ねてみましたが、観光客は殆ど居らず静粛そのモノ。ですがこのお城からはもう少しで荘厳な蔵王の樹氷林が眺められるのかと思うと、羨ましく成った私メでした。
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★明日は「山形県山形市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「ゆかたの似合うまち」上山市観光物産協会HP
http://www.yukatade.com/
★「羽州の名城・上山城」上山城管理公社HP
http://kaminoyama-castle.info/
★「山形のうまいもの・青菜漬」山形県庁農林水産部HP
http://nmai.org/crops/umaimono/local/seisaizuke.html
(ココは歌人の斉藤茂吉先生の出身地らしいです。イロイロと逸話の多い人)
「あおな」では無く「せいさい」と読ませるソウです。高菜の仲間ですナ
383 【保存食品11】蔵王の麓の小さな城下町・・上山
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