きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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387 【煎餅お餅07】つばさ号新庄行き/ワンダートリップ


山形・新庄城(沼田城)。現在は歴代藩主を祀る「戸沢神社」に成ってる。

過日、私ぁ秋田・仙北市の角館と云う古い静かな城下町へ参りまして、既にソレをご紹介致しましたが、その時に戸沢政盛(とざわまさもり)公と云う、結果として関ヶ原合戦の口火を切らせてしまった、若い武将の事を書きました。

政盛公はその功績により、先祖代々の地・角館を離れ常陸国(=茨城県)で四万石に加増栄転と成ったンですが、馴れない関東は辛かったンでしょうナ。東北に帰りたくて仕方なかったらしい。二十年後、その願いは叶えられます。

山形五十七万石の大々名「最上家」がお家騒動が原因で改易と相成り、代りに山形を任されたのは、初代将軍徳川家康公の幼な馴染の倅サンで、鳥居忠政公と云う頼り甲斐有る中堅武将。忠政公は一族を引き連れて山形へ。

ソレは実子だけで無く、娘婿まで引き連れると云う大規模なモンで、娘婿の一人だった政盛公も山形へ。しかも角館に一番近い、最北部の新庄で六万石と加増され、戸沢家は以来十一代、二百五十年近くココの藩主を務めた。


山形新幹線の終点・新庄駅から、「金の茶釜通り」の方を眺めてみた。

何でもココは民話の宝庫ナンだそうナ。東北で民話の宝庫と云うと、コレまた過日訪ねた岩手・遠野市を思い浮かべる私メですが、新庄も負けないらしい。何せ駅前は「金の茶釜通り」と言う。私ぁ初め「文福茶釜」と間違いましたゼ。

何で文福茶釜が新庄なのか判らず、観光案内所で尋ねると「ココは狸じゃ無くて狐、ココには金の茶釜と云う民話が在る」と教えて下さった。恐らく似た様な筋書きと睨みましたが、文福茶釜自体ドッカに元ネタが有りソウですし。

その他にも「笠地蔵」や「瘤とり爺さん」等と名付けられた通りが中心街に在りまして、新庄には新庄なりの民話が有るンですなぁ。ま、民話なんてそんなモンでして、「その舞台はウチだ!」とやるのは野暮と云うモンでございますヨ。

十数年前の吹雪の日にココへ来た時、余りの寒さに焼き芋を買って食べた駅近くのスーパーは廃墟化してましたが、あの焼き芋は美味かったなぁ・・。東京駅で「つばさ号新庄行き」と聞くと今も思い出してしまう、そんな私メです。

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★明日は「なぞの金曜日 第595回放送」の記録です★

(参考リンク)
★「まつりと観光」新庄市役所HP
http://www.city.shinjo.yamagata.jp/2506.html
★「新庄城」東北城館魂HP
http://joukan-tamashy.web.infoseek.co.jp/joukan/yamagata/shinjou/shinjou.html
★「民話のとおり」新庄市役所HP
http://www.city.shinjo.yamagata.jp/2598.html
★「新庄名物くじらもち」新庄話題鍋HP
http://www3.ic-net.or.jp/~nya-ju/aji/kujira/kujira.html

(下のくじら餅。日本中に同じ名前のモンが在りますが、ういろう型は初めて)

新庄駅で買った、味噌味の「くじら餅」。他に「白」「黒」「醤油」等も・・




| 2010.11.19 Friday (08:00) | よくござったな山形 | - | - |
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