旧中山道沿いに建つ瀟洒な洋館が、元祖亀の子束子「西尾商店」です
悠久の時の流れを超越した講談を稼業にして居るからナノか、私メは歳月と云うモノに疎いンでございます。何しろ真打に昇進して何年たったのか、結婚して何年たったのかを、私ぁ一々調べなけりゃ判らない位ナンでございます。
当然生れ故郷の板橋に戻ってから何年たつのかも全く判りませんで、コリャ大家さんに聞かなければ判明しないンでございます。もう十年以上はたってるだろうと思うンですが。ナンとも情けないコトに歳月に疎いンでございます。
埼京線・板橋駅前のマンションはとても便利でございまして、引っ越そうと云う気に全く成りませんのは、目の前の道が中山道と云う昔の街道でして、稼業柄暮らし易いからナンでしょうねぇ。ホント板橋いい街住み良い街です。
そんな中山道を日本橋側に五百メートルほど行った北区・滝野川六丁目に、実は大変な会社が在るンでございますヨ。皆さま方の家にも必ず有ると思うンですが、あの「亀の子束子」の元祖・西尾商店サンが拙宅の近所なのヨ。
判り辛いかも知れませんが、昨年暮れに飾られていた束子ツリーです
時は明治の中頃、東京小石川の醤油屋の丁稚・西尾正左衛門少年が、樽掃除用に作り出したのが始まりだそうでございまして、今の椰子じゃぁ無く、当初は棕櫚だったそうですねぇ。少しずつ改良するのが日本人の美徳です。
一見ナンでも無い様に見える束子ですが、実は特許と実用新案の塊だそうでして今じゃ世界中で使われてンですが、昔の人はエライねぇ。こう云う人を講談化して、精一杯世間に対し喧伝しなきゃと思う私メなんでございますヨ。
今は滝野川で作ってる訳じゃ無く(私メが板橋に戻って来た頃は、本社裏の工場で作ってましたが)本社が在るだけでございますが、確か去年が満百年だった筈でして、こんな会社が近所に在るというだけで私ぁ嬉しく成っちまう。
以前はお隣りに有った金物屋でしか売ってませんでしたが、今は本社店先に普通の実用束子から、様々な格好の飾り束子まで沢山置いて有りますンで、中山道歴史お散歩のついでに訪ねられたら如何でしょうか。面白いですヨ。
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★明日は「愛知県半田市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「他社の三倍もつ」元祖亀の子束子・西尾商店HP
http://www.kamenoko-tawashi.co.jp/
★「亀の子束子あれこれ」元祖亀の子束子・西尾商店HP
http://www.kamenoko-tawashi.co.jp/arekore/arekore.html
(さりげなく、トンでも無い老舗が在るのが日本の凄い所でございますねぇ)
左はブルドッグ・・かな。右は亀の子束子で作った「亀」でございますネ
128 【ご近所めぐり04】元祖亀の子束子西尾商店
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