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日本三大提灯祭りの一つ「鹿嶋神社祭礼渡御祭(白河提灯祭り)」が始まったのは、白河藩主・本多能登守忠義公が御輿を寄進した明暦三年(1657)だとか。高さ十五mの先達提灯を先頭に、まるで大名行列の様に沢山の提灯・御輿が連なり、夜の城下町を盛大に進んで行きます
昨日のエントリーに続き、みちのくの玄関口・福島県白河市で先日行われた「白河提灯祭り」のお噂です。九年前の秋に全く偶然に巡り遭った祭礼で、三百六十年近い歴史を誇りますが、開催は二年に一度だけ。
白河にゃ縁もゆかりも無いのにこの祭礼に心を撃ち抜かれ、以来万難を排してでも提灯祭りを見に行くと決めた私メ。処が震源から遠いのに震災で白河は酷い被害に受け、お城の石垣はグチャグチャに大崩壊。
みちのく白河の提灯祭りは二年に一度、週末の三日間に行われますが・・昼は昨日ご案内した様に山車がノンビリ練り歩くのに対し、夜は男達が提灯を掲げながら神輿を担いで勇壮に、しかも二十三もの町会がソレゾレに見せ場を演じながら進むンで、見てて楽しいのなんの・・
その影響?祭礼は開催が少しズレてしまいましたが、私ぁ東京から四回も見に行ってる!いや本当はコレが五回に成ってた筈ナンですが、二年前の前回だけはドウしても行けなかった・・別に忙しかった訳じゃ無い。
大病でノタ打ち回って居りまして、ソレでも体調が良ければ参りたいと念じたモノの結局は叶わず、提灯の大行列が今頃河を渡ってるンだろうナと思いつつ、無念の涙を呑み込まざろう得ない羽目に。屈辱でしたヨ。
今風のLEDじゃ無く、チャンと蝋燭を灯した数千の提灯が一線に連なり、掛け声勇ましく「わっしょお、わっしょお」と旧奥州街道を進む姿の美しいコト。他所にも似た様な祭礼は有りますが、最初から最後まで隊列を崩さないで巡るのは、三百六十年の歴史を誇る伝統ならでは
この他にも断念せざろう得なかった恒例のモノゴトは随分多く、その度に「心神と身体の具合が良く成ったら」と復讐戦を誓いましたが、苦闘の甲斐あって今春なんとか寛解まで達し、少しずつ念願を果せる様に。
白河提灯祭りは偶々今年の開催で、今回逃すと再来年まで待たなきゃ成らぬ・・万難を排して参らなきゃ、二年前の復讐戦だ!処が先月半ばから体調が余り芳しくなく、正直ドウしようか迷いましたヨ。天気も不安。
提灯祭りのハイライトは、二十三町会の行列が次々に阿武隈川を渡るコト。川を挟んで城下町の対岸に総鎮守の「鹿嶋神社」サマが在り、この祭礼はソコのお祭りなモノだから、初日の宮出・三日目の宮入と川を二度渡る訳ですが、私メが見に行くのはいつも宮入の全町渡河です
無理が無理である内は良いとしても、無茶や無謀の域まで達してるならば、まだまだ完調で無いからと諦めるのが常人の思考。私メだとてコレが他の案件ならば大人しくソウしますが、白河提灯祭りだけは話が別。
無理しないと物事は前に進まないし、時には無茶だって必要なコトも有る。風雨が強かったり、夜の冷え込みが厳しいンなら仕方無いけれど、出来うる限りみちのくへ向かい、男達が夜に渡河する様を見たいモノ。
町会ごとに行列の多寡は有りますが、今回一番大人数だったのが神社御輿を預かった「よの字」の横町町会。紋付・袴姿の世話役さんが対岸で振る提灯に向かい、川の真ん中で何度も何度も御輿を高々持ち上げつつ、声を枯らして浅瀬を渡って来ます。神秘的かつ勇壮です
我が主治医Nセンセは「ソレでスッキリするなら行って来い、身体の面倒は後で見てやる」「但し無茶し過ぎるナ、お前はまだ完治して無いンだから」とのコト。要するに或る程度の無茶なら、良いってコトなのかしらん。
ギリギリまで迷い、迷いに迷った末に決めた「行くぜ東北」。東京から白河までは約百八十km、西に向かえば静岡市位の距離で、元気だった頃の私メじゃ余裕の日帰り圏。ですが無茶し過ぎぬ様、お宿の手配も。
男達が御輿ごと川を渡るのは、宮入りする前に身を清める意味が有りますが、渡り易い様に事前に川底が均されてるとは云え・・薄暗い提灯の輝きだけで、しかも重たいお御輿を担いで渡るのは大変でしょうナ。全員びしょ濡れに成って対岸へ上がり、勢いつけて神社へ向かいます
そして午前中に到着した、春以来のみちのく白河城下町。お祭りのメインは日が暮れてからですが、昼だって山車が街中を練り歩いてますし、取り合えずココまで辿り着いた事に満足し、近場をブラブラしときましょ。
何しろ発病前の私メはお祭り見物に来た筈なのに、日が暮れるまで時間が有るからと白河以外の福島県内をバイクで走り回るのが専らでしたから、昼間はナニしてるのか全く知らンかった位。成るほどコウなのか。
阿武隈川は東北第二の大河ですが、上流部だけに白河辺りは水量は少なくても・・川水の冷たいコト!ソレに負けずに次々渡って来るお御輿に対し、川辺では紹介アナウンスが流れてましたが、印象的だったのは「コレが平成最後の阿武隈渡河です」の台詞。そうか、ソウですネ
加えて以前は阿武隈川を提灯行列が渡るトコしか見てませんでしたが、何しろ今回は時間に余裕が有るンで、街中での行列まで見られて大喜び・・成るほどコウだったのか。渡河するまでに、街中を随分巡るンだ。
そして神社御輿を初め、提灯の群れが夜陰の川を次々渡っとて来るのを目の前で見物し、神社境内での口上のし合いやら御手打ちやら・・結局最後まで見てしまった。成るほど、コウやって大団円を迎えるのネ。
無事に渡河し終えた男たちは、白河地方の総鎮守「鹿嶋神社」サマの参道を突き進み、神輿を担いだままで神門前の最後の難関「太鼓橋」を乗り越えますヨ。流石にココじゃ隊列が崩れるかと思いましたが、後は宮入だけだからと死力を振るった勇ましさ。何だか涙が出て来ます
全員で御手打ちをした途端に雨が降り出したのには驚きましたが、前回の分まで今回タップリ見られた様な。驚いたと云えば、人生初の全身の震え・・スゴイ痙攣に翌日襲われたのは、無茶し過ぎた証左でしょうか。
とは云え、頑張って行っただけの価値は有った筈。ソリャ他に幾らでも良いお祭りは有りましょうが、私ぁやっぱ提灯祭りが好きだなぁ。次回はオリンピックの年、ソレまでに全快して絶対参りたいと願った私メです。
提灯行列の美しさ・阿武隈渡河の勇ましさ、この祭礼にゃ他所に無い素晴らしさが幾つも有りますが、私メが一番好きなのが全町が宮入してから行われる、各町会の世話役さん同士による「無事到着の祝いと男達への慰労の口上」ですナ。昔はコレを少しでも間違えると殴り合いの大喧嘩に成ったと聞きますが、流石に今は穏やかなモノ。続いて氏子総代・市長の挨拶の後、全員そろって手締めをする「御手打ち」が行われ、二年に一度の白河提灯祭りはめでたく大団円。次回は東京オリンピックの年、つまり新しい元号に成った再来年秋の開催予定です
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★明日は「福島県郡山市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「行って!みっぺ!白河」白河観光物産協会HP
★「しらかわ −福島県県南地方−」福島県庁HP
★「白河・須賀川市周辺の情報サイト」ぐるっとまざーるHP
★「関東からもすぐそこ!見どころ豊富な白河市の定番&穴場観光スポットまとめ」福島TRIP・HP
★「白河地方総鎮守 日本三鹿島の一社」白河鹿嶋神社HP
★「白河提灯まつり」白河鹿嶋神社HP
★「白河提灯まつり いわれ」白河鹿嶋神社HP
★「白河提灯まつり 見どころ」白河鹿嶋神社HP
★「2年に一度の『白河提灯祭り』23の町が作る大行列がハンパない!」め〜んずスタジオHP
★「総長3km全23町の提灯行列が連なる日本三大提灯まつり 白河提灯まつり(三日目)」ふくつぶHP
★「白河提灯まつり」福島民報HP
★「白河ラーメン」白河観光物産協会HP
★「太鼓のぼお」大好き白河ラーメン!ブログ
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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(一度参加したいと思えども・・地縁が無いし、ナニよりこの体調じゃネ)
白河の名物と云えば「白河そば」と「白河ラーメン」と決まってますが、夜祭の晩は温かい方が嬉しいナ・・と云うコトで後者にしましょ。澄んだ醤油味のスープに縮れ麺が基本スタイルで、人口六万ほどの街に百軒以上のラーメン屋が在ると云えば、その愛されぶりがお判り戴けるかと存じますが、祭礼中は臨時休業のトコが多くて・・鹿嶋神社サマの近くで開いてるお店を漸く発見!洋食出身の御主人が無化調・無添加のこだわりラーメンを出す「奥州白河 太鼓のぼお」なる店で、醤油でも味噌でも塩味でも無い「琥珀味」なるモンが有ると言うンで、面白そうとソレを頼んでみましたが・・物凄いカツオ節の味。超特濃のだし汁を塩(?)で味を調えたっぽい感じで、琥珀と云うのはスープの色かしらん。ローストビーフみたいな厚切叉焼が乗り、実に不思議な面白い味です